キノサキ本。
志賀直哉は、その文名をあげてのち、13年の長きにわたって奈良の地に住んだ。
めぼしい作品の無い、休筆期間中であったにせよ、当地が志賀志賀と騒がず、その旧居を保存する程度で済ませているのは、やや不審である。
「食ひものはうまい物のない所」だの、「男の児を育てるには何か物足らぬ」だの、志賀も悪口を言ってはいるが、根に持つほどのことではない。
たった1年赴任した夏目漱石に、田舎田舎とさんざんにこきおろされたあげく、「不浄の地」と捨て台詞して去られた、四国松山。
その松山が、坊ちゃん、坊ちゃんと漱石先生を持ち上げ続けているのと好対照で、不思議なくらい冷淡である。
かく言う私も、この小説の神様に、たいして興味が持てない。
なぜだろうと考えた時、高校の教科書で読んだ「城の崎まで」に思い当たった。
小説の舞台となった城崎温泉は、お湯がよく、宿がよく、冬のカニが有名で、関西人にとっては、身近な保養地である。
城崎と聞くだけで、温泉のお湯に暖まったように、ほのぼの、いい気持になる。
だから興味津々で読んでみたところが、ハチだの、ネズミだの、ヤモリだの、瀕死の小動物がモゾモゾするばかり。
あんないいとこに行って、何が気に食わないんだと思ったのを覚えている。
今日は志賀直哉の没後50年にあたる。


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めぼしい作品の無い、休筆期間中であったにせよ、当地が志賀志賀と騒がず、その旧居を保存する程度で済ませているのは、やや不審である。
「食ひものはうまい物のない所」だの、「男の児を育てるには何か物足らぬ」だの、志賀も悪口を言ってはいるが、根に持つほどのことではない。
たった1年赴任した夏目漱石に、田舎田舎とさんざんにこきおろされたあげく、「不浄の地」と捨て台詞して去られた、四国松山。
その松山が、坊ちゃん、坊ちゃんと漱石先生を持ち上げ続けているのと好対照で、不思議なくらい冷淡である。
かく言う私も、この小説の神様に、たいして興味が持てない。
なぜだろうと考えた時、高校の教科書で読んだ「城の崎まで」に思い当たった。
小説の舞台となった城崎温泉は、お湯がよく、宿がよく、冬のカニが有名で、関西人にとっては、身近な保養地である。
城崎と聞くだけで、温泉のお湯に暖まったように、ほのぼの、いい気持になる。
だから興味津々で読んでみたところが、ハチだの、ネズミだの、ヤモリだの、瀕死の小動物がモゾモゾするばかり。
あんないいとこに行って、何が気に食わないんだと思ったのを覚えている。
今日は志賀直哉の没後50年にあたる。


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にんずう話。
気楽な1人暮らしでも、帰宅直後はせわしい。
洗濯物の取り込みや、夕飯の支度。帰るなり点けたテレビも、ゆっくり見ることはない。
脱いだ出勤着を洗濯機に入れるため、リビングを横切った時、画面が目に入った。

ああ、今日の感染者数か。
人間は何にでも慣れる。
最初は1人2人で動揺してたのに いつの間にか2桁でも平気になってしまったなあ
感慨を抱いてテレビの前を通り過ぎかけたが
アレ?なんか多くなかった?
当地の日々の感染者数はさいわい落ち着いており、今週はおおよそ1桁で推移していたはず。
二度見した画面は

新型ウィルスと並ぶ、今のトピックであった。
まあ、こっちも似たようなものか。
昨日の近畿二府四県、正しい感染者数はこちら。

似てるなァ。もしかして、わざとかな?

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洗濯物の取り込みや、夕飯の支度。帰るなり点けたテレビも、ゆっくり見ることはない。
脱いだ出勤着を洗濯機に入れるため、リビングを横切った時、画面が目に入った。

ああ、今日の感染者数か。
人間は何にでも慣れる。
最初は1人2人で動揺してたのに いつの間にか2桁でも平気になってしまったなあ
感慨を抱いてテレビの前を通り過ぎかけたが
アレ?なんか多くなかった?
当地の日々の感染者数はさいわい落ち着いており、今週はおおよそ1桁で推移していたはず。
二度見した画面は

新型ウィルスと並ぶ、今のトピックであった。
まあ、こっちも似たようなものか。
昨日の近畿二府四県、正しい感染者数はこちら。

似てるなァ。もしかして、わざとかな?

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ごぜんの話。
今日はおばーちゃんの通院。
深刻な病状ではないが、検査の結果を一緒に聞いてほしいというので、着いて行く。
病院というのは、予約があっても待たされるものである。朝早くから、先方の都合で振り回され、くたびれてお腹が減った。
患者である母も同様で
はーヤレヤレ ご飯食べて帰りましょ
駅までの通りに、チェーン店の定食屋があったので、立ち寄ることにした。
昼どきにはまだ少し早く、店内は空いている。
私はどこに行っても、決めるのが速い。おばーちゃんはメニューを見て散々迷った挙句
ワタシこの ナントカ御膳にする!
ええ~?多くない?食べられる?
大丈夫ダイジョウブ!お腹ペコペコだし
そうは言ったものの

さて、くだんの御膳がテーブルに届くなり
ちょっとコレ 食べてくれない?
またかよ。
彼女はセットとか御膳とか、コマゴマ入ったメニューがお好みである。
さらに、せっかくの外食、豪勢にいきたいという気持が働き、自分の食欲のことは、つい棚上げになるようだ。
さあ注文したものが来た、と思ったら、お皿の上を見渡して
あんまり好きじゃないかも…
食べきれないかも…
そして、残すという選択肢が無い年代の老母は
これ食べて
何でも食べる(と思われている)娘に、お鉢ごとお下げ渡しあそばす。
ええ~、またぁ~?
こちらのお腹加減などお構いなしなのに、習慣とは恐ろしいもので、渡されると食べてしまう。
店を出て、ふくれたお腹を撫でていたら
また太った? ダメよ 節制しなくちゃ もういいトシなんだから…
食べさせた張本人に言われて、ムカッとした。

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深刻な病状ではないが、検査の結果を一緒に聞いてほしいというので、着いて行く。
病院というのは、予約があっても待たされるものである。朝早くから、先方の都合で振り回され、くたびれてお腹が減った。
患者である母も同様で
はーヤレヤレ ご飯食べて帰りましょ
駅までの通りに、チェーン店の定食屋があったので、立ち寄ることにした。
昼どきにはまだ少し早く、店内は空いている。
私はどこに行っても、決めるのが速い。おばーちゃんはメニューを見て散々迷った挙句
ワタシこの ナントカ御膳にする!
ええ~?多くない?食べられる?
大丈夫ダイジョウブ!お腹ペコペコだし
そうは言ったものの

さて、くだんの御膳がテーブルに届くなり
ちょっとコレ 食べてくれない?
またかよ。
彼女はセットとか御膳とか、コマゴマ入ったメニューがお好みである。
さらに、せっかくの外食、豪勢にいきたいという気持が働き、自分の食欲のことは、つい棚上げになるようだ。
さあ注文したものが来た、と思ったら、お皿の上を見渡して
あんまり好きじゃないかも…
食べきれないかも…
そして、残すという選択肢が無い年代の老母は
これ食べて
何でも食べる(と思われている)娘に、お鉢ごとお下げ渡しあそばす。
ええ~、またぁ~?
こちらのお腹加減などお構いなしなのに、習慣とは恐ろしいもので、渡されると食べてしまう。
店を出て、ふくれたお腹を撫でていたら
また太った? ダメよ 節制しなくちゃ もういいトシなんだから…
食べさせた張本人に言われて、ムカッとした。

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ちょいいや話。
朝のワイドショーで、タレントが買物するのを映していた。
都心の大型雑貨店。
衣類や文具が人気のブランドだが、いつの間にやら扱いが増え、食品に手を伸ばしているらしい。
オシャレで目新しい食料品に歓声を上げる様子を見て、ヘエーと思いつつもやや複雑な気分。
この店に限らず、このごろは、本来食品を扱わない店で、シャレこいた食品が売られていることがたまにある。
流行りの服の隣の棚で紅茶を売ったり、来年の手帳に並べてレトルトカレーを売ったり。
私はこういうのが、ちょっとイヤなのだ。
理由はよく分からないが、たとえば、もし洋服ダンスにインスタントラーメンが入っていたら。
デスクの抽斗にツナ缶が入っていたら。洗面台の歯ブラシと、サラダ油が並んでいたら。
未開封ならニオイも出ないし、常温保存の商品だったら、どこに置いてもよさそうなものだけど、やっぱりちょっとイヤな気がする。
そんな感じといえば、お分かりいただけるだろうか。
こういう些細なイヤさは、全く個人的な好悪で、人に話しても共感はされにくい。
ここに書きながらも
雑貨屋さんでお菓子、いつも買ってます!
何を言ってるのか?意味が分からないです
コメントが来そうで、ドキドキしている。

(カップ麺はおいしいが収納場所に困ることが多い)

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都心の大型雑貨店。
衣類や文具が人気のブランドだが、いつの間にやら扱いが増え、食品に手を伸ばしているらしい。
オシャレで目新しい食料品に歓声を上げる様子を見て、ヘエーと思いつつもやや複雑な気分。
この店に限らず、このごろは、本来食品を扱わない店で、シャレこいた食品が売られていることがたまにある。
流行りの服の隣の棚で紅茶を売ったり、来年の手帳に並べてレトルトカレーを売ったり。
私はこういうのが、ちょっとイヤなのだ。
理由はよく分からないが、たとえば、もし洋服ダンスにインスタントラーメンが入っていたら。
デスクの抽斗にツナ缶が入っていたら。洗面台の歯ブラシと、サラダ油が並んでいたら。
未開封ならニオイも出ないし、常温保存の商品だったら、どこに置いてもよさそうなものだけど、やっぱりちょっとイヤな気がする。
そんな感じといえば、お分かりいただけるだろうか。
こういう些細なイヤさは、全く個人的な好悪で、人に話しても共感はされにくい。
ここに書きながらも
雑貨屋さんでお菓子、いつも買ってます!
何を言ってるのか?意味が分からないです
コメントが来そうで、ドキドキしている。

(カップ麺はおいしいが収納場所に困ることが多い)

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カキヘタ本。
寝る時に読むのは、短編がいい。
面白かったり、面白くなかったり、ナンノコッチャ分からんのがあったり、そのリズムが心地よく眠りを誘うのである。
血沸き肉躍る長編で徹夜するのは、もう若い人に任せたい、と思う。

(「醒睡笑」安楽庵策傳著 東洋文庫)
今読んでいるこれも、短い笑い話が並んでいて、長いもので1ページ、短い話など2行で終わってしまう。
どこかで聞いたような、それでいて新鮮なエピソード。何かの元ネタかなと思ったり。爆笑するほど面白くはないが、それくらいがちょうどいい。
ところが昨夜、ガバと跳ね起きたくなるような1節があったのだ。拙訳でご紹介すると
和泉の国の侍が、馬上から、銭の落ちているのを見つけた。
みずからは馬から降りず、供の中間に「あそこにあるものを取ってまいれ」と命じたところ、中間拾って「これは柿のヘタでございます」と。
すると侍の言いようが「わしとて分かっておったが、馬が怖がるから拾わせたのじゃ」
失敗をして負け惜しみを言う類の、ありがちな笑い話だが、私が反応したのは
あ、5百円玉だ!
薄暗いバス停で、かがんで拾ってみたら柿のヘタだったという経験があるからだ。
4百年も前の人が、自分と同じことをして、笑ったり笑われたりしている。本を読む楽しみは、そんなところにもある。
たしかブログの記事にもしたはずだ、と検索してみたら、あったあった(→よろしく話。)。
しかし驚くことに8年も前である。
そしてさらに驚くことに、あの時必要を痛感した老眼鏡を、私はまだ買っていないのであった。

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面白かったり、面白くなかったり、ナンノコッチャ分からんのがあったり、そのリズムが心地よく眠りを誘うのである。
血沸き肉躍る長編で徹夜するのは、もう若い人に任せたい、と思う。

(「醒睡笑」安楽庵策傳著 東洋文庫)
今読んでいるこれも、短い笑い話が並んでいて、長いもので1ページ、短い話など2行で終わってしまう。
どこかで聞いたような、それでいて新鮮なエピソード。何かの元ネタかなと思ったり。爆笑するほど面白くはないが、それくらいがちょうどいい。
ところが昨夜、ガバと跳ね起きたくなるような1節があったのだ。拙訳でご紹介すると
和泉の国の侍が、馬上から、銭の落ちているのを見つけた。
みずからは馬から降りず、供の中間に「あそこにあるものを取ってまいれ」と命じたところ、中間拾って「これは柿のヘタでございます」と。
すると侍の言いようが「わしとて分かっておったが、馬が怖がるから拾わせたのじゃ」
失敗をして負け惜しみを言う類の、ありがちな笑い話だが、私が反応したのは
あ、5百円玉だ!
薄暗いバス停で、かがんで拾ってみたら柿のヘタだったという経験があるからだ。
4百年も前の人が、自分と同じことをして、笑ったり笑われたりしている。本を読む楽しみは、そんなところにもある。
たしかブログの記事にもしたはずだ、と検索してみたら、あったあった(→よろしく話。)。
しかし驚くことに8年も前である。
そしてさらに驚くことに、あの時必要を痛感した老眼鏡を、私はまだ買っていないのであった。

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しゅうせい話。
土曜の朝はチコちゃん。今日のお題は
…ナッツが美味しいのは…
ふむふむ。
…土に埋めてほしいから~!
地面を掘るリスの映像が流れた。
栄養豊富で大ぶりの木の実は、越冬の食料として鳥獣に運ばれ、地面に点々と埋められる。
そのうち、食べ忘れたものが芽を出すのである。
動物の習性を巧みに利用した戦略に、なるほどと感心したとき、ふと思い出した。
そういえば私も、ドングリを埋めたなあ。
毎年この季節、駅までの道でドングリを拾う。
暖かな色や、愛らしい丸い形を見ると、踏み割られるままになるのが惜しくて、ひとつ、ふたつと、つい拾ってしまうのだ。
大切に持ち帰るものの、何にする当てもない。
しばらく窓枠なんかにのせて眺めたあと、しかし捨てるにも忍びなくて、窓の下の植込みの中に、こっそりと埋める。
思えば、そんなことを何年も繰り返している。
チコちゃん風に言えば、こうなる。
ドングリがかわいいのは… 土に埋めてほしいから~!
もしかして私も、ドングリに習性を利用されているのだろうか。


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…ナッツが美味しいのは…
ふむふむ。
…土に埋めてほしいから~!
地面を掘るリスの映像が流れた。
栄養豊富で大ぶりの木の実は、越冬の食料として鳥獣に運ばれ、地面に点々と埋められる。
そのうち、食べ忘れたものが芽を出すのである。
動物の習性を巧みに利用した戦略に、なるほどと感心したとき、ふと思い出した。
そういえば私も、ドングリを埋めたなあ。
毎年この季節、駅までの道でドングリを拾う。
暖かな色や、愛らしい丸い形を見ると、踏み割られるままになるのが惜しくて、ひとつ、ふたつと、つい拾ってしまうのだ。
大切に持ち帰るものの、何にする当てもない。
しばらく窓枠なんかにのせて眺めたあと、しかし捨てるにも忍びなくて、窓の下の植込みの中に、こっそりと埋める。
思えば、そんなことを何年も繰り返している。
チコちゃん風に言えば、こうなる。
ドングリがかわいいのは… 土に埋めてほしいから~!
もしかして私も、ドングリに習性を利用されているのだろうか。


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ぺろりの話。
朝のコーヒーには牛乳を入れる。
とぽとぽと注いで、傾けたパックを戻したら、注ぎ口に小さなしずくがついていた。
指で取って、ペロリ。
行儀が悪いが、そのままにするのもナンだし、かといっていちいち何かで拭きとるのも面倒だ。
他の人はどうしてるのか知りたくても
牛乳パックの口のしずくはどうしますか?
なんてアンケートは、誰もとってくれない。
その姿を見て幻滅する人も、注意する人も、この先現れる予定はないから、多分このままだろう。
わびしいような、安心なような。
飲み終えたマグを洗おうとスポンジを手にしたとき、食器用洗剤が残り少ないのに気づく。
1回は洗えそうだけど、今朝は時間がある。

詰替え用の洗剤をボトルに入れておこう。
とぽとぽと注いで、注ぎ口のしずくを指で拭い、ペロリ…
ウゲ~! マ~ズ~い!
流しでぶくぶく口をゆすぎながら、やっぱりこの癖は直した方がいいみたいだ、と思った。

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とぽとぽと注いで、傾けたパックを戻したら、注ぎ口に小さなしずくがついていた。
指で取って、ペロリ。
行儀が悪いが、そのままにするのもナンだし、かといっていちいち何かで拭きとるのも面倒だ。
他の人はどうしてるのか知りたくても
牛乳パックの口のしずくはどうしますか?
なんてアンケートは、誰もとってくれない。
その姿を見て幻滅する人も、注意する人も、この先現れる予定はないから、多分このままだろう。
わびしいような、安心なような。
飲み終えたマグを洗おうとスポンジを手にしたとき、食器用洗剤が残り少ないのに気づく。
1回は洗えそうだけど、今朝は時間がある。

詰替え用の洗剤をボトルに入れておこう。
とぽとぽと注いで、注ぎ口のしずくを指で拭い、ペロリ…
ウゲ~! マ~ズ~い!
流しでぶくぶく口をゆすぎながら、やっぱりこの癖は直した方がいいみたいだ、と思った。

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さんだん話。
今日は休みなので、テレビをお伴に昼ご飯。
殺人や放火、物騒な事件のニュースに気持が沈む。食事中に見るんじゃなかった。
チャンネルを時代劇の再放送に換えて、ソファに移ったら、いつの間にかウトウトしたらしい。
…今なら早割 だんぜんお得です…
剣客は商売を終えて、テレビショッピングがはじまったみたいだ。
…こちらの散弾銃!

ドえらい物騒な商品をお勧めしている。
テレビショッピングでそんなもの売るようじゃ 日本の安全神話も風前の灯だな…
寝ぼけた頭でいったんはそう考えたが
…いやいやいや、なんぼなんでもそれは無いでしょ!
あわてて飛び起きて画面を見たら

おススメはこっちの三段重だった。
とりあえずはホッとしたが、もうそんな時季かと思うと、別のドキドキがしはじめた。

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殺人や放火、物騒な事件のニュースに気持が沈む。食事中に見るんじゃなかった。
チャンネルを時代劇の再放送に換えて、ソファに移ったら、いつの間にかウトウトしたらしい。
…今なら早割 だんぜんお得です…
剣客は商売を終えて、テレビショッピングがはじまったみたいだ。
…こちらの散弾銃!

ドえらい物騒な商品をお勧めしている。
テレビショッピングでそんなもの売るようじゃ 日本の安全神話も風前の灯だな…
寝ぼけた頭でいったんはそう考えたが
…いやいやいや、なんぼなんでもそれは無いでしょ!
あわてて飛び起きて画面を見たら

おススメはこっちの三段重だった。
とりあえずはホッとしたが、もうそんな時季かと思うと、別のドキドキがしはじめた。

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ないない話。
一日はコーヒーから始まる。
お気に入りのマグを片手に、静かな朝の空気に、立ちのぼる香気…となるところ、なぜかバタバタしている、今朝の私。
無い、無いのだ、そのお気に入りのマグが。

18歳で実家を出た時、最初の食器として買ったマグカップ。
数度の引越と、就職、結婚、離婚を経て、変わらずに手元にある、思い出の品物である。
昨日たしかにそれでコーヒーを飲んだのに、食器棚にも、洗いカゴにも無い。
置きっぱなしにしたかと、テーブルの上やパソコンデスクも見たが、無い。
大捜索もむなしく、ソファに座り込んだ。
思えば昨日はいつもより少し早く家を出た。
自転車に飛び乗ってから、戸締りが心配になったが、引き返す時間がなくて、そのまま出勤した。
忙しい一日を終えて帰宅した時、カギの手ごたえがあったか、どうか。記憶にない。
もしや賊が侵入して、金目のものと一緒にマグを持ち去ったのだろうか。
いや、無い、無い!
金目のものも無いが、わざわざ中古の、しかも割れ物を持ち去る泥棒など、いるわけがない。
…こぽこぽこぽ…
コーヒーメーカーの音が途絶えたので、しかたなく立ちあがって、食器棚からムスメのマグを取り出し、コーヒーを注ぐ。
タメイキをつきながら、冷蔵庫を開け、牛乳を…
アッ!
そこにあれほど探した、私のマグがあった。
昨日、急いで出かけるので、飲みきれなかったコーヒーをしまったのだ。ピチッと丁寧に、ラップまでかけたのに、思い出せなかった。
50代も後半、こういうことも増えていくのだろうと思うと、落ち込むよりシミジミしてしまう。
マグを手に窓辺に寄れば、秋の空気が、冷たい。

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お気に入りのマグを片手に、静かな朝の空気に、立ちのぼる香気…となるところ、なぜかバタバタしている、今朝の私。
無い、無いのだ、そのお気に入りのマグが。

18歳で実家を出た時、最初の食器として買ったマグカップ。
数度の引越と、就職、結婚、離婚を経て、変わらずに手元にある、思い出の品物である。
昨日たしかにそれでコーヒーを飲んだのに、食器棚にも、洗いカゴにも無い。
置きっぱなしにしたかと、テーブルの上やパソコンデスクも見たが、無い。
大捜索もむなしく、ソファに座り込んだ。
思えば昨日はいつもより少し早く家を出た。
自転車に飛び乗ってから、戸締りが心配になったが、引き返す時間がなくて、そのまま出勤した。
忙しい一日を終えて帰宅した時、カギの手ごたえがあったか、どうか。記憶にない。
もしや賊が侵入して、金目のものと一緒にマグを持ち去ったのだろうか。
いや、無い、無い!
金目のものも無いが、わざわざ中古の、しかも割れ物を持ち去る泥棒など、いるわけがない。
…こぽこぽこぽ…
コーヒーメーカーの音が途絶えたので、しかたなく立ちあがって、食器棚からムスメのマグを取り出し、コーヒーを注ぐ。
タメイキをつきながら、冷蔵庫を開け、牛乳を…
アッ!
そこにあれほど探した、私のマグがあった。
昨日、急いで出かけるので、飲みきれなかったコーヒーをしまったのだ。ピチッと丁寧に、ラップまでかけたのに、思い出せなかった。
50代も後半、こういうことも増えていくのだろうと思うと、落ち込むよりシミジミしてしまう。
マグを手に窓辺に寄れば、秋の空気が、冷たい。

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ふるきず話。
このごろ、昼夜の気温差がやけに大きい。
身体に昼の熱気をたもったまま、つい半袖パジャマで寝ると、翌朝、夏掛けからはみ出した足が、氷のように冷たくなっている。
しばらくしてあったまるが、イヤな感じが残る。
ズキズキ痛いというわけではない。シクシクと、その箇所が存在を主張するのである。
いつぞや骨折した(→ぽっきり話。)指だ。
柴犬似の先生の治療のよろしきを得て、はや1年。
治ったはずなのに おかしいな…
見たところ、傷もないし、腫れたりもしていない。ただ、曲げ伸ばしには、違和感がある、ような気もする。
その指をつまんで、あちこちに向けたりしていたら、ふと思いついた。
もしやこれが 古傷が痛むというやつなのでは…
スポーツ全般苦手な子どもだった私は、すくすくと育ってインドア派の大人になった。
骨折はおろか、捻挫や突き指すらしたことのない、温室育ちである。
青春を部活にささげた人たちが、若い頃に痛めたヒジやヒザをかばいつつ
季節の変わり目は 古傷が…
訴えるのを聞くたび、カッコいいなあと思っていたのだ。
齢60を前にして、古傷を持つ身になるとは、なんだか、こそばゆい。
骨折の理由が、サンダル履きでスチール棚を蹴飛ばしたことなのは、伏せておこうと思う。

(「折れてますね、ポッキリ!」嬉しそうに言われた)

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身体に昼の熱気をたもったまま、つい半袖パジャマで寝ると、翌朝、夏掛けからはみ出した足が、氷のように冷たくなっている。
しばらくしてあったまるが、イヤな感じが残る。
ズキズキ痛いというわけではない。シクシクと、その箇所が存在を主張するのである。
いつぞや骨折した(→ぽっきり話。)指だ。
柴犬似の先生の治療のよろしきを得て、はや1年。
治ったはずなのに おかしいな…
見たところ、傷もないし、腫れたりもしていない。ただ、曲げ伸ばしには、違和感がある、ような気もする。
その指をつまんで、あちこちに向けたりしていたら、ふと思いついた。
もしやこれが 古傷が痛むというやつなのでは…
スポーツ全般苦手な子どもだった私は、すくすくと育ってインドア派の大人になった。
骨折はおろか、捻挫や突き指すらしたことのない、温室育ちである。
青春を部活にささげた人たちが、若い頃に痛めたヒジやヒザをかばいつつ
季節の変わり目は 古傷が…
訴えるのを聞くたび、カッコいいなあと思っていたのだ。
齢60を前にして、古傷を持つ身になるとは、なんだか、こそばゆい。
骨折の理由が、サンダル履きでスチール棚を蹴飛ばしたことなのは、伏せておこうと思う。

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