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ばいきん話。

今日、私は絶不調である。

ここ数日の冷え込みに加え、オデキの治療のため、飲んだ薬のせいだと思う。

耳鼻科を受診すべきか悩んでいた(→ゆううつ話。)が、皆さまの賢明なるアドバイスで、皮膚科を受診したまではよかった。

子供たちもお世話になった皮膚科の先生は優しくて、処方してくださった薬もよく効いた。

もらった薬は、化膿止めの抗生物質、つまりはバイキンをやっつける薬である。

暴れていたバイキンがやっつけられたからこそ、オデキはシュルシュルとしぼんだわけだ。

ところが、それと時を同じくして、私の元気もしぼんできたのだ。

家にいても寒いし、ご飯もおいしくない。

何をするにも気力がわいてこない。

どうやら、私の中の重要な何かが、オデキと一緒にやっつけられてしまったらしい。

さいわい、さしたる予定も無いので、ぐってりとソファーの上に伸びながら

私の本体はバイキンかもしれない…

らちもないことを考えている。

ばいきんまん
(は~ひふ~へほ~!)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2023/01/21 11:30

かんきの話。

某日某所。

私はユデダコのように真っ赤な顔で、会議に参加していた。

発言しなければいけない気がするが、のぼせた頭がぼうっとして、何も考えられない。

理由は明白、厚着のし過ぎである。

朝、家を出るとき

そうだ あの会場サムイんだよな~

前回同じ集まりに出たときのことを思い出した。

ヒューヒュー寒く、ブルブル震えて、満足にメモも取れなかったのだ。

あれじゃあ出席する意味がない。寝室に引き返して、極暖と銘打った下着に着替えた。

ところが会場に着いてみれば、こはいかに。

寒風が吹き込んでいた会議室は、のように適温に暖房されているではないか。

上着を脱ぎ、袖をまくったが、極暖の威力はオソロシイ。

入口で配られたペットボトルのお茶を5分で飲み干し、あとはハァハァ熱い息を吐くだけ。

心ならずもまた、意味のない1時間になった。

昨年と今年、なぜにここまで室温に差が出たか。それは寒気…ではなく換気のせいだ。

前回は、空気清浄機をガンガン動かしたうえに、全開の窓から外気が吹き込み放題だった。

新型ウィルスが猖獗を極めるなか、皆ただ黙って寒さに耐えたのだ。

今回は、通路に面した前後のドアに少々のスキマを開けたのみ。

だからといって窓を開けろと騒ぎだす人もなく

まあ こんなもんでしょ…

参加者も主催者も落ち着いたものである。

新型ウィルスの脅威にさらされてかれこれ3年。

感染の危険は相変わらずだけど、みんないろいろ慣れてきたんだなあ、と、寒い外に出て、ホッとしながら思った。

かんきのかんき




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ごきんじょ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2023/01/20 11:30

いっとう話。

年賀ハガキで、切手が3枚当たっていた。

おとしだまきって2023

仲良しさんからのハガキは、だいたい当たらない。

今年当たったのも、昔の同僚と大学時代の友人、仕事関係の業者の3枚だった。

この友人とはもう何十年も会わないから、今年は出すの止そうか、と考えたのを思い出し、すこし申し訳ない気分になる。

長い人生、当たる方では切手ばかりだが、1等を当ててやったことはある。

送ったハガキが1等だったのである。

なぜ、そんなことが分かったか。

昔は郵便局の束のまま、住所録の順に宛名を書き、文面を書いて年賀状を作っていた。

最後に残ったハガキの番号から、買ってきた束の中に、1等が含まれていたことが分かったのだ。

大当たりが誰に行ったかも、見当がついた。

特に親しくもない、お義理に近い関係の人だったから、逆に鮮明に覚えている。

その時の1等はたしか、旅行券だったと思う。

あの人 ちゃんと番号調べて 旅行行ったかしら

余計な心配をしたりもした。

そもそも当選した人は、差出人には、どう対処するのがよいのだろうか。

豪華景品をもらっておいて、黙っているのも無礼な気がするし

貴女のハガキが当たりました!ありがとう!

お礼を言われても居心地が悪そうだ。今年の1等は、なんと現金30万円らしいから

やっぱりあのハガキは私のだ!返せ!

騒ぎ出す差出人が、いないとも限らない。

1等のハガキを送った人とも、いつの間にか連絡が途絶えて、ずいぶんになる。



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2023/01/19 11:30

ぬーどる話。

子供の頃は、土曜日はお昼までの半ドンだった。

給食がないから、お昼ご飯はうちで食べる。

母が外出するときは、食事は準備しておいてくれるのだが、高学年になると、たまーに出はじめのカップ麺が置いてあることがあった。

ヤカンでお湯を沸かせるようになったからだ。

小学生が親の留守にガスを使うなんてけっこうドキドキだが、電子レンジもコンビニもない時代はそんなものである。

めったにないことなので、食卓にイモートと私の分、2個のカップ麺がポコポコと置いてあると、珍しくて嬉しかった。

カップ麺の銘柄も限られていた当時、母が買ってくるのはもっぱらコレ。

さっぽろいちばんかっぷすたー

私もイモートも、ホントはカップヌードルのほうが好きだった。

カップヌードル、食べたいなあ

次はカップヌードルにしてもらおうね

姉妹で言い合いつつ食べ終えて、帰宅した母にもそう伝えたはずなのだが、次もまたカップスターが買ってある。

お母さん忘れちゃったのかな…

特売だったのかな…

カップ麺を食べるのは楽しい。基本的には嬉しいんだけど、できればカップヌードルがいいなあ。いつもそんなことを思っていた小学生の私。

なぜカップヌードルではなく、頑としてカップスターだったのか。

今になって思い当たるのは、容器の問題

カップスターは上の写真のように、波板状に加工したカップだったが、カップヌードルは当時、スチロールのカップだった。

紙なら燃えるゴミに出せるが、スチロールのカップは洗ってから分別せねばならない。

母の真意を問うたことはないが、楽をするためのカップ麺にその手間をかけるのが、イヤだったんじゃないかなあ、と思う。

本日1月18日は、カップスターの日



カップスターの発売48周年を記念し、2019年9月18日の記事に加筆再掲載いたします。



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2023/01/18 11:30

ぱらぱら話。

生活全般フマジメな私だが、防災対策だけはわりにマジメだ。

家具の転倒防止は言うに及ばず、ガラスには飛散防止のフィルムを貼り、懐中電灯の電池の残量も点検を怠らない。

食料は、一般的な買置きのほか、3日分の水と、フリーズドライの米飯を備えている。

ひじょうしょく

お湯でも水でも戻せて、食器無しで食べられる便利さ、軽くて場所を取らず、賞味期限は5年、という理想的な非常食である。

ただなんちゅーかアレなのはお味のほう。

ここまで軽便に、まがりなりにもご飯と呼べるものを作った技術者諸君の努力には頭が下がるが、喜んで食べるかといえば、また別なのだ。

非常食の問題は、いつか食べなければいけない点である。入れ替えの時期が来ると、喜ばしくないお食事がドッとやってくることになる。

あー パサパサでおいしくないな~…パサパサ…パサ…パラ…パラパラ?

ヘウレーカ!


パラパラを良しとする米飯の料理があるではないか!

そうと決まればチャレンジクッキング

フライパンにゴマ油を熱して、玉子を炒め、戻した非常食をドッと入れる。白飯なら味付けするが、五目御飯や混ぜご飯ならそれも要らない。

コショウを挽いて、ネギなど散らせば、まあまあ食べられる炒飯の出来上がりである。

あの震災から、28年。新しい非常食を食品庫に収めながら、私は祈る。

これが役に立たない日々が続きますように。

5年後また、ちょっぴりウンザリしながら、パラパラのチャーハンが食べられますように。



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ちゃれんじ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2023/01/17 11:30

ゆううつ話。

ここ数日、私はガラにもなくユウウツである。

最初はちょっとした突起だった。

朝、髪を整えるとき、指先に触ったので、なんの気なしにポリッと掻いたあと、忘れていた。

夜、お風呂で思い出して触れてみたら、なんだか大きくなっている気がする。

翌朝にはもうハッキリ、オデキと呼べるサイズになっていた。

お医者に行かなきゃ…

すぐに思ったものの、問題はその場所。

プクッとふくれたオデキは、耳の穴の入口にあるのだった。

うーん 耳鼻科かあ…

近所で行けそうな耳鼻科と言えば、まず、駅前のツジナカ医院。

頼みもしないアレルギーの検査をしようとするオバアサン先生から、年甲斐もなく走って逃げて(→じびかの話。)以来である。

にげる

バス停の裏に1本入ったところにある耳鼻科は、仙人みたいな先生がいて、子供を連れて行くと

なんでもっと早く来ないんだ!

母親を威嚇した、というウワサがある。

お医者さんの言うことには従うタイプの私だが、わけもなく採血されたり、怒鳴りつけられるのはあまり気が進まない。

くよくよするうちに数日が経ち

もしかして 自然に無くなってないかしら…

そっと触ってみても、はかない望みは裏切られ、オデキはだんだんブヨブヨしはじめた。さいわい痛くはないが、なにしろうっとうしい。

ユウウツな気分でカーテンを開けたら、まるで私の心を映したような、曇天であった。

今日という今日は結論を出さねばなるまい。

採血か、威嚇か。

究極の選択に、私の心は揺れている。



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ごきんじょ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2023/01/16 11:30

ほじった話。

ぱこーん… ぱ…こーん…

中学校のグラウンドを通りかかったら、のんきな音が聞こえてきた。

テニス部の練習らしい。

ここの生徒は以前

はいた~ いと~!

意味不明の掛け声を出していた(→てにすの話。)が、顧問が変わったのか今は聞こえない。

アタシがテニス習ってたって 知ってる?

いつぞやムスコに言ったときも

うっそだろ!

1ミリも信じてもらえなかったが、本当である。

それはまだ小学生のころ。

自分で習いたいと言った覚えはないので、たぶん夢見がちな母の差し金であろう。

ラケット、スコート、シューズなど買いそろえてもらい、週1回のレッスンに、1年ほど通った。

ラケットを素振りしたり、コートの周りをグルグル駆けたり、試合するレベルにも達しないうちに、いつの間にかやめてしまった。

ヘタなりに続けていれば、もうちょっとスポーティーな大人になっていたかもしれない。

あんまり楽しくないけど、やめたがったこともないはずなのに、なぜやめてしまったのだろう。

母に聞いてみると

帰るなりツマヨージ出して 靴の底ほじってるのを見たら こりゃダメだと思って…

夢だけでなく経済観念も持ち合わせた母は、早々に見切りをつけたらしい。

なるほどそんなこともあった。

シューズの底の、滑り止めの細い溝に、砂粒がはまるのが、気になってしょうがない。

てにすしゅーずのうら
(↑こういう感じ)

うちに帰ると、手洗いもそこそこに竹串や楊枝を使い、詰まった砂粒をほじって取る。

テニスのことは何も思い出せないが、すっかりキレイになった靴の底を、ほれぼれと眺めたことは、くっきりと記憶にある。



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2023/01/15 11:30

カレーノ本。

土曜の朝はチコちゃん

カレーの匂いをかぐと カレーが食べたくなるのはなぜ?

そういえば、以前はよく、お隣の夕飯の匂いにつられてカレーを作ったな。(→しんくろ話。

あれも実は、身体がカレーを欲していたのか。

ホントかァ?と検証の結果に首を傾げつつ、また別のことを考えた。

カレーの匂いをかいで、カレーだと分かるのは、カレーを食べたことがあるからだ。

しかし世界には、カレーを知らない人が、われわれの想像以上にたくさんいるらしい。

日本人の奥さんが、アパートの台所でカレーを作ったら、ガス漏れ騒ぎになった、という話を、何かで読んだ気がする。

カレーの刺激的な香りが、ガスの臭いと間違われてしまったというのだ。

どこの国の話だっただろうか。

英国にはインド料理屋がたくさんあり、カレーのテイクアウトは中華と同様親しまれているから、英国ではないだろう。

どうにも気になって書棚を探しにいった。

女性の随筆という手掛かりだけで、引っぱり出しちゃめくり、眺めては戻しても、見つからない。

けっこうな時間が経って、あきらめかけたとき。

書名を見て、これは違う、といちばん最初に横に置いた1冊をなんとなくめくったら

えいこくこみゅにてぃらいふ
(「英国コミュニティ・ライフ」森嶋瑶子著 岩波書店刊)

あった。

英国在住の筆者が、イタリアに長期滞在したときのエピソードだった。

イタリアの田舎では、カレーの匂いはガスくさいと思われてしまうみたいだ。

それにしても、彼我の文化や生活感覚の差に深い考察を加えた、いい本なのに、カレーのことしか覚えていないのには、我ながら呆れる。



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ブックガイド | コメント(4) | トラックバック(0) | 2023/01/14 11:30

ぷちんの話。

私はケチで物持ちのいい人間だが、それは家電や衣類に限らない。

金融機関なども、ずっと昔のままである。

クレジットカードは新卒入社直後に作ったものだし、そのころ会社に来ていた営業レディーに勧誘された生命保険に、まだ加入している。

そのカードや保険の決済口座もずっと同じ。

何度も引っ越したので、行く先々では不便もあったけれど、銀行は変えなかった。

かれこれ40年、同じ口座になけなしのお金を入れたり出したりしていると思うと、表彰くらいしてくれてもよさそうだが、そんなことは無い。

年末にあれこれ引落があったので、昨日は通帳をつけに行った。

住み始めて以来、通い慣れたる駅前の支店。

窓口にお世話になったのはほんの数回、入口のATMコーナーで、ほとんどの用件は済んでしまう。

いつも長い行列なのに、機械の台数が増えないのはなぜか、首をひねりつつ最後尾につく。

NISAや投資信託の広告に混じって、めずらしく字ばかりのポスター。

てんぽいてんのごあんない

店舗移転のご案内

え?

…移転に伴い、ATMコーナーは営業を終了いたします

聞いてないよ~!

メガバンクの店舗再編は、報道でも耳にする。

一等地にあった大型支店が消えたり、無人のATMコーナーだけになったり、変化の実感もある。

こんな小さな住宅地の店も、時代に押し流されていくのか。

…プチン

頭の中で、何か切れる音がした。もういい、もう十分だ、そう思った。

そこからの私の行動は速い。

カード会社、マンションの管理会社、保険会社…思いつく限りあっちこっちに電話し、HPにアクセスして、決済口座を変更していった。

今日は支店に足を運び、口座を解約してくる。

大学を出て、初任給が振り込まれた口座だった。そしてまたひとつ、何かが終わる。



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むかしむかし | コメント(9) | トラックバック(0) | 2023/01/13 11:30

いんすた話。

インスタグラムのアカウントを開設した。

いんすたぐらむ

ありとあらゆる流行りものに乗り遅れる私としては、異例の早さである。

職場がインスタを使った情報発信を始めたので、チェックするように言われたからだ。

若い人に教わった通り、まずは職場のアカウントをフォロー。

物珍しくアチコチ触っていたら、偶然イモートのインスタを見つけた。

匿名でやっているのに、ちゃんとあの子のしわざとわかるのが、姉妹の恐ろしさ。

新春の和菓子 お抹茶でいただきます

ナントカホールで観劇 感動の涙が止まりません

ダレソレさんの個展にフラワーアレンジ かわいくできました


バエる写真に気取ったコメント。

これだけ見ると鼻持ちならないオンナだ。

片付けの苦手な彼女のことだから、写らないところはぶっくら返っているだろうと想像しながら、応援のつもりでをポチポチと押した。

その日の夜、イモートから電話がかかり

……っておねーちゃん?

確認をとられた。そうだよと答えると

あーよかった~ 正体不明の気持悪い人にフォローされたかと思って…

見るためだけだから匿名だし、プロフィールも画像も何も登録していない。

それにしてもよく私とわかったね、と言うと

アカウント名で分かるよ あんなのおねーちゃんに決まってるじゃん

げに姉妹とは恐ろしいものである。



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2023/01/12 11:30
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