ようふく話。
今でこそ、既製服はサイズもデザインも豊富だが、40年くらい前までは違った。
既製服は「つるし」とか「ぶらさがり」などと呼ばれて軽くバカにされており、男も女も、お洋服はオーダーしたものなのだ。
誂えるほどではない普段着は、家でお母さんが作る。子供服、夏の簡単服、冬のセーター。
マメなお母さんはミシンだけじゃなく機械編み機を持っていて、子どもの毛糸のパンツやお父さんのパッチまで編んでいた。

↑こんなもんを、工場でもない一般家庭で扱っていた、昔のお母さんってスゲエ!と思う。
私やイモートも、小さいころはほとんど母の作った服を着ていた。
母は洋裁がうまくて色彩感覚もいい。小学校で周囲を見回しても、私たちみたいな服を着てる子はいなかった。
海水浴に着て行った、背中が大きく開いていて、鳩目穴にリボンを通して結ぶ、オレンジ色のサンドレス。
胸元にスモッキングとピンクのバラの刺繍のあるワンピースはピアノの発表会に着た。
スカイブルーのAラインのコートには、襟に白いラビットファーがついていた。
小さいころからそんなお洋服を着ていた私は、非常にセンスが良い。
ただし、子供の服に関してだけである。
小さいムスメやムスコの服を選ぶときは自信満々。一目見て
これこれ、これしかないでしょ!
と断言、選んだ服は子どもたちにとてもよく似合って、どこに行っても必ず褒められた。
でも、大人になった自分に関しては全然だ。
毎日毎日、今日という日にいったい何を着たらいいのか、途方に暮れた挙句、けっきょく最も適さない服を着ている気がする。
何か新調しようと店に行っても、あふれかえる中からどれを買っていいのやら、見当もつかない。
黙っていても、必ず似合う服を作ってもらえた昔が懐かしいが
ねえ、あたしの洋服作って!
今の母にねだっても
最近は既製服が安くていいわねぇ~!
ショッピングを一番楽しんでいるのは、おばーちゃん。もう洋裁なんてやりゃーしないのだ。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
既製服は「つるし」とか「ぶらさがり」などと呼ばれて軽くバカにされており、男も女も、お洋服はオーダーしたものなのだ。
誂えるほどではない普段着は、家でお母さんが作る。子供服、夏の簡単服、冬のセーター。
マメなお母さんはミシンだけじゃなく機械編み機を持っていて、子どもの毛糸のパンツやお父さんのパッチまで編んでいた。

↑こんなもんを、工場でもない一般家庭で扱っていた、昔のお母さんってスゲエ!と思う。
私やイモートも、小さいころはほとんど母の作った服を着ていた。
母は洋裁がうまくて色彩感覚もいい。小学校で周囲を見回しても、私たちみたいな服を着てる子はいなかった。
海水浴に着て行った、背中が大きく開いていて、鳩目穴にリボンを通して結ぶ、オレンジ色のサンドレス。
胸元にスモッキングとピンクのバラの刺繍のあるワンピースはピアノの発表会に着た。
スカイブルーのAラインのコートには、襟に白いラビットファーがついていた。
小さいころからそんなお洋服を着ていた私は、非常にセンスが良い。
ただし、子供の服に関してだけである。
小さいムスメやムスコの服を選ぶときは自信満々。一目見て
これこれ、これしかないでしょ!
と断言、選んだ服は子どもたちにとてもよく似合って、どこに行っても必ず褒められた。
でも、大人になった自分に関しては全然だ。
毎日毎日、今日という日にいったい何を着たらいいのか、途方に暮れた挙句、けっきょく最も適さない服を着ている気がする。
何か新調しようと店に行っても、あふれかえる中からどれを買っていいのやら、見当もつかない。
黙っていても、必ず似合う服を作ってもらえた昔が懐かしいが
ねえ、あたしの洋服作って!
今の母にねだっても
最近は既製服が安くていいわねぇ~!
ショッピングを一番楽しんでいるのは、おばーちゃん。もう洋裁なんてやりゃーしないのだ。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
スポンサーサイト
(ちょっといい話)なんて言わないで、(とってもいい話)にしてください。
私も(編み機)を持って嫁に来たの。
そして、姑がセンスの悪い服を縫って、我が娘たちに着せるから、仕方なしではあったけど、負けずに私が縫った服を娘達にお揃いで着せたわ。
(年子だったから、同じサイズでOK)
それこそ、貴女と同じようにワンピースもズボンもスカートも、パジャマも、セーターも。。。。
買うものは、下着くらいで。
大変だったけど、今は楽しかった思い出よ~。
(何十年も前を思い出しちゃった、どうもありがとう)
私の母も作ってくれましたよ。
洋裁を教えてくれる学校へ行ったので
出来るのは当たり前だと思って
子どもが出来てから作り方教えてと言ったら
んー忘れたとか説明書見たら書いてあると言うんです。
面倒なのでしょね。
子が赤ちゃんの時は色々縫ってくれましたが
もう目が疲れるのかあまりしませんね。
私も真似してミシンだけはそれなりのを買ったのに
義妹に、姉ちゃん使ってんの???もったいない!!
というくらい使ってません。ミシン買って満足。。。
あー、早く作らなきゃ、子が大きくなっちゃいますね(汗)
凝り性なので、機械編みにはまっていた時期は、夜通しジャージャーっていう音が聞こえてたものです
今は手作りの方が高く付いたりする時代ですもんね
母も今では針さえ持ちません(>_<)
自分で作るのは難しい。
ただドイツで合う服が少なく友人にお直ししてもらってますけどね。
編み機、私も合ったんですよ。
でも玩具で終わってしまいました(笑)
そんな機械があったんですね。
おばあちゃんて、進んでいたんですね。
今は種類もサイズもいろいろ揃っていますので、わざわざ手間暇かけて作る人はいないんでしょうね。
しかしすごいおばあちゃんだったんですね。
型紙を広げてっていうスペースが今の住宅事情では厳しいから、ちまちまできるパッチワークなんかが流行っているのかな。
でも、あの、平面から立体につくりあげる技術はアタクシ大好き。工夫もできるし。
おばーちゃん、素敵ですね。既製服買う時におばーちゃんに選んでもらうのはいかが?
「おたずねします。本日の昔話、あたしんちの話ではないでしょうか」・・・・とでも言いたくなるような。
編み機はなかったですが、当時の日本の家庭事情はきっと似通っていたんですね。
おばあちゃんからは 戦争からおじいちゃんがなかなか引き上げてこないので
ミシン一つで家族を養った・・・・と言う、武勇伝を何回も聞かされました
あ、おじいちゃんは 数年後に帰ってきましたよ~~
一番最後に 作ってもらった洋服、私のサイズがUPしたため もう入らないんですが もったいなくて 断捨離が出来ずにいます。
若い頃に習いに行きましたね。
あの頃はミシン、編み機も嫁入り道具でした。
編み物も習いに行ってた時期がありましたが
当時の私はチマチマした事が苦手で挫折しました。
ほのぼのした話題かと思いきや、手作りお洋服にも嫁姑の戦いがあったのですね(笑)。
うちの父方の祖母は早くに亡くなっていて、母方の祖母は孫なんかにあんまり関心のない人。母は娘たちに思う存分好きな格好をさせていました。
今回洋服のことしか書いてませんが、刺繍したバッグや小物など…よくあれだけやってくれたなと思います。
うちも似た感じですね。
子どもたちが小さい時は、冬になったらセーターを編んでおいてくれたりしました。
今は子供たちも大きくなってしまい、単純に、材料がたくさん必要で、作るのも大変になっちゃったからかな、とも思います。
小っちゃくてかわいい子供服は作るの楽しいですよね。
私も今はゾーキンくらいしか縫いません。
うちの母も、今じゃボタンがとれて針箱出すのもメンドクサイって感じです。
そうそう、編み機ってジャージャーいうんですよね。子どもたちが寝かされてから、隣の部屋から聞こえてきた懐かしい音です。
Tシャツ、トレーナーのように、ジャージーやニット素材で、家庭用ミシンで縫いにくい衣類が安く手に入ることも大きいのかなって思います。
うちの母はもはやお直しもしませんね。大きすぎた服は、私に回ってきます(笑)。
うちの母だけがすごかったんじゃなく、あの世代はみんなそうでしょう。きっとCarlos様も、お身内のどなたかが作ったお洋服ばかりをお召しになって育ったはずですよ~!
男の子って着るものにむとんちゃくですね(笑)。
セーターをほどくときに手に巻き取らされたり、お手伝いしませんでしたか?きっとしてると思うけどなあ。
洋裁って、リネンとかオーガニックコットンとか、ナチュラルなあっち系の人が今独占してる感じありますよね。
高い材料買って作るのは私は嫌いなんだなあ。
うちの母は服地のデッドストックを山のように持っているので、あれもなんとかしなきゃいけないんだけど。
母に選んでもらうどころか、私は母から未だにお下がりもらっとります。「あたしが着ようと思って買ったけど、なんだか袖が長かったから」とか、あんまりありがたくない理由だけど。
うちの母はこんな感じですが、母方の祖母は縫物が大嫌いで、「女中さん」に全部させてたそうです。
商売しててお金勘定が大変だったので、忙しかったらしいですけどね。
祖母がそういう感じだったので、母はたぶん、家にいるお母さんになりたかったんでしょうね。
私も母の作ったブラウス、もう前も止まらないしパフスリーブの袖口がぱっつぱつのを1枚、大事にしまいこんでますよ。
初めまして、コメントありがとうございます。
花ばあば様は続々と斬新な新作を作ってらして、すごいですね。感心して拝見しました。
うちの母はちまちまが好きらしく、洋裁の他に、戸塚刺繍とレース編みをしていました。
信じられないくらい細かく刺し埋めした過去の作品を見て、母自身「よくこんな細かいことやってたわ…」と言っています。