753の話。

休日の駅前、よそ行きを着た家族連れが、そわそわとタクシーを待っている。

大切に囲まれているのは、色鮮やかに着飾った小さな女の子

753

七五三だ。

近くの有名な神社で、ご祈祷を受けるのだろう。

3歳で髪置、5歳の袴着、7歳は帯解。洋装が主体の時代にはどれも意味がないが、七五三の習慣はすたれずに続いてきた。

年中行事が定着するポイントは2つある。まず食べ物、そしてもう1つは服装

その時だけの特別な食べ物があれば、行事は楽しみになる。

そして、ふだんできないような服装もまた、行事の楽しみに違いない。

七五三を祝う気持ちの中には、わが子に非日常的でカワイイ服装をさせる喜びが、必ず含まれているはずだ。

この日だけはパーッと派手に、せっかくだからアイドルみたいに、何枚も写真を撮って。

つつましさが美徳とされた時代にも、周囲をはばからず、大っぴらにコスプレさせられる口実が、七五三だったのだ。

しかし最近ではハロウィーンが定着して、気楽に子供に仮装をさせてうろつける。

かたや七五三は、着物にかかり、ご祈祷にかかり、何かとモノイリだ。

決まりごとが多くて気の張る七五三より、ハロウィーンで楽しくやりましょうという若い母親が増えてきそうな気がする。

なにより、伝統行事である七五三にはシュートシュートメの姿がちらつくが、ハロウィーンなら、うるさい外野抜き、ママと子供だけでやれる。

もはや他人事ながら、七五三の未来が、ちょっと心配になってきた。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/11/15 11:30
コメント
「ひとり反省会」中、失礼します🙇⤵

ふだんできないような服装もまた、行事の楽しみに違いない、、、

正に、これ!

仮装、仮想、?

現実に満足感が乏しいから、
政、マツリゴトが大好きなんですね!

楽観的に欧米並みの標準、なのか?

違う進化なのか?

気になるところです。




No title
七五三は親にとっては子供のための一生に一度のことなので、無理をしてもやってあげたいんでしょうね。
大丈夫です
七五三は残ります。

七五三の魅力はなんと言ってもある一定のルールに基づいた様式美にあります。
ここがアヴァンギャルドなヘロウィーンとの違いであり差であります。

様式美の定義の一つに「伝承」があるんです。
だから引き継がれるんです。

外野は時にはスポンサーになってくれるかも。
Re: タイトルなし
(お名前なし)様

反省をした自覚はないのですが、そう見えましたでしょうか?

私とて人の子の親、子供の七五三は楽しかったですよ。

ハロウィーンにはついていけませんが、これは年齢的なものでしょう。
Re: No title
Carlos様

私も妹も、きちんと着物を着たお参りの写真が父の作ったアルバムに残っています。

父にも母にも感謝しなければいけませんね。
Re: 大丈夫です
rockin'様

着物ドレスってご存知ですか?

先般、その姿で七五三のお参りに臨む幼女をよそながら見て、「世も末」と思ってしまいました。

若いご両親はババアの繰り言など気になさらないでしょうが。

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