みずくむ話。
当地に春を告げる伝統行事、修二会。(→ しゅにえ話。)
そのクライマックスともいえるお水取りが、今夜行われる。
東大寺境内の井戸から、おごそかにお香水(おこうずい)を汲み上げるこの行事。
それに先立ち、遠く若狭の地でお水送りという神事が行われていることはご存知だろうか。
小浜市神宮寺で汲まれたお香水を、松明行列とともに遠敷川上流の鵜の瀬まで運び、大護摩供の後川に注ぐと、その水が10日間かけて奈良に届く、と言われている。
届くのに10日かかることを計算して、3月2日に送ってくれるあたり、非常に親切だと思う。
ところが、送ってもらう側は、イマイチ冷淡なのだ。
お水取りのほうの説明はこんな感じである。
修二会の創始者である実忠という坊さんが、神々を呼び出したところ、若狭の遠敷明神という神様だけが、魚なんか獲ってて遅刻をした。
スンマセン、遅刻のお詫びにエエ水湧かしますから!
そう約束したので、二月堂のそばに井戸ができたというだけなのだ。
あとはその井戸から勝手に水が湧いてくるんだと言わんばかり。
若狭で水を送ってるとか、届くのに10日かかるとか、そんなエピソードは一切無視である。
だいたい、先方の都合もお構いなしに呼びつけといて、遅刻を咎めるなんて、高飛車にもほどがある。
遠敷明神、気の毒!
県民としては若狭方面にお詫びをしたい気持ちになるが、とりあえず誰に謝ったらいいか、分からないのである。

(夜中にこんな大騒ぎして送ってくれてるのに)

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そのクライマックスともいえるお水取りが、今夜行われる。
東大寺境内の井戸から、おごそかにお香水(おこうずい)を汲み上げるこの行事。
それに先立ち、遠く若狭の地でお水送りという神事が行われていることはご存知だろうか。
小浜市神宮寺で汲まれたお香水を、松明行列とともに遠敷川上流の鵜の瀬まで運び、大護摩供の後川に注ぐと、その水が10日間かけて奈良に届く、と言われている。
届くのに10日かかることを計算して、3月2日に送ってくれるあたり、非常に親切だと思う。
ところが、送ってもらう側は、イマイチ冷淡なのだ。
お水取りのほうの説明はこんな感じである。
修二会の創始者である実忠という坊さんが、神々を呼び出したところ、若狭の遠敷明神という神様だけが、魚なんか獲ってて遅刻をした。
スンマセン、遅刻のお詫びにエエ水湧かしますから!
そう約束したので、二月堂のそばに井戸ができたというだけなのだ。
あとはその井戸から勝手に水が湧いてくるんだと言わんばかり。
若狭で水を送ってるとか、届くのに10日かかるとか、そんなエピソードは一切無視である。
だいたい、先方の都合もお構いなしに呼びつけといて、遅刻を咎めるなんて、高飛車にもほどがある。
遠敷明神、気の毒!
県民としては若狭方面にお詫びをしたい気持ちになるが、とりあえず誰に謝ったらいいか、分からないのである。

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ほう。
神様が遅刻とな。
なるほど、古代日本には遅刻が蔓延していたに違いない。
若狭の遠敷明神に感謝。
そんなエピソードがあるんですか~
なかなかカワイイ言い伝えでしょう。
いつか若狭の遠敷明神を参拝してみたいです。
今日も奈良はいいお天気です。
春が来ましたね!
地元ですので北円堂は知っていますが、その小説は知りませんでした。
ご親切にご紹介ありがとうございます。