まんかい話。
花は好きだが花見はキライだ(→ はなみの話。)。
無神経に広げたブルーシートも、そこにケツをのせて顔を赤くしている連中も、好きになれない。
今年も花見と名のつく花見の予定はないが、唯一、頼もしいウバザクラの集まる会合がある。
ただ、この集まりは毎年非常にお花見運が悪い。
前回は早すぎたので今年は遅めにしたところ、あんのじょう気候は反対方向に動き、ウバザクラは葉桜の下、粛々と集まる見込みである。
そんなわけでお花見とは縁もなく、期末のバタバタで行ったり来たり。
電車の時間を気にしながら住宅地の道を急いでいたら、中学校の門前を通りかかった。
卒業式を終え、入学式を待つ今の時期は、部活の生徒の出入りもなく、ひっそりとしている。
なぜか頭上が明るく感じて、振り仰げば、曇り空に満開の桜。

屏風に描かれた胡粉の桜のように、ひとつひとつの花が、ぜんぶこちらを向いている。
足元にはひとひらの落花もない、奇跡のような本当の満開だ。
風が運ぶささめきは、ウグイスの試し鳴きらしい。
前にも、後ろにも、誰もいない。永遠に思える、わずかな時。
ハッと我に返り、駅への道を急ぐ。
私の花見は、これでいい。

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無神経に広げたブルーシートも、そこにケツをのせて顔を赤くしている連中も、好きになれない。
今年も花見と名のつく花見の予定はないが、唯一、頼もしいウバザクラの集まる会合がある。
ただ、この集まりは毎年非常にお花見運が悪い。
前回は早すぎたので今年は遅めにしたところ、あんのじょう気候は反対方向に動き、ウバザクラは葉桜の下、粛々と集まる見込みである。
そんなわけでお花見とは縁もなく、期末のバタバタで行ったり来たり。
電車の時間を気にしながら住宅地の道を急いでいたら、中学校の門前を通りかかった。
卒業式を終え、入学式を待つ今の時期は、部活の生徒の出入りもなく、ひっそりとしている。
なぜか頭上が明るく感じて、振り仰げば、曇り空に満開の桜。

屏風に描かれた胡粉の桜のように、ひとつひとつの花が、ぜんぶこちらを向いている。
足元にはひとひらの落花もない、奇跡のような本当の満開だ。
風が運ぶささめきは、ウグイスの試し鳴きらしい。
前にも、後ろにも、誰もいない。永遠に思える、わずかな時。
ハッと我に返り、駅への道を急ぐ。
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なかなかうまくいかないものですね。
今年は開花が早く、例年ですと入学式のころ満開に
なることがおおかったのですが・・・
新入生に満開の桜素敵なんですがね~
ぢょんさんは葉桜見ですか~残念!
先週会社帰り、バスを降りたら人通りもまはらなバス通りの桜並木が満開でした。
街灯に照らし出された桜はそれはもう息を飲むほどの綺麗さ、豪華さ。
華やいだ気持ちになって自宅に向かいました。
さまざまの こと思ひだす 桜かな
このごろは卒業式が桜なのかもしれませんね。
約束は来週末なので、こりゃダメだあと思いました。
人が少ない。これポイントですね。
桜のすばらしさは頭上にあるということだと思います。