○○まま話。
♪ぷるるる… ぷるるる…♪
朝も早よから、ナニゴトカと電話を取れば
おはよー! ムスメママ、起きてたー?
元気な声が飛び込んできた。
春休み、中学生の姪っ子が、実家に遊びに来ている。
この子は小さい時から、私のことをムスメの名前+ママ、で呼ぶ。
ママ友付き合いで、たとえばサリーちゃんのお母さんをサリーちゃんママ、アトムくんのお母さんをアトムママなどと呼ぶ、その要領だ。

(リカちゃんママこと香山織江さん。若すぎだろ!)
遅く生まれたひとりっ子のメイちゃんにとって、10歳年上のムスメは憧れの存在。
背が高くて、絵がうまくて、年上のイトコのおねえちゃん。
盆と正月しか会えない、というレアキャラ性もあっただろう。
ころころムスメについてまわる小さなメイちゃんは、かわいい室内犬のようだった。
伯母である私は、メイちゃんにとっては、ムスメのフロクだったのだ。
時は流れて、仔犬のメイちゃんは、若い鹿のようにスラリとした中学生になった。
ムスメは家を出て就職し、そうたびたびは帰ってこられないから、メイちゃんが来ても会えずに過ぎることも増えた。
ムスメがそこにいなくても、メイちゃんはやっぱり私をムスメママ!と呼ぶ。
子供が大きくなり、自分が母親であると意識しなくなったこのごろ。
こうしてムスメママ!と呼ばれるたび、気恥ずかしいような、不思議な感覚がよぎる。

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朝も早よから、ナニゴトカと電話を取れば
おはよー! ムスメママ、起きてたー?
元気な声が飛び込んできた。
春休み、中学生の姪っ子が、実家に遊びに来ている。
この子は小さい時から、私のことをムスメの名前+ママ、で呼ぶ。
ママ友付き合いで、たとえばサリーちゃんのお母さんをサリーちゃんママ、アトムくんのお母さんをアトムママなどと呼ぶ、その要領だ。

(リカちゃんママこと香山織江さん。若すぎだろ!)
遅く生まれたひとりっ子のメイちゃんにとって、10歳年上のムスメは憧れの存在。
背が高くて、絵がうまくて、年上のイトコのおねえちゃん。
盆と正月しか会えない、というレアキャラ性もあっただろう。
ころころムスメについてまわる小さなメイちゃんは、かわいい室内犬のようだった。
伯母である私は、メイちゃんにとっては、ムスメのフロクだったのだ。
時は流れて、仔犬のメイちゃんは、若い鹿のようにスラリとした中学生になった。
ムスメは家を出て就職し、そうたびたびは帰ってこられないから、メイちゃんが来ても会えずに過ぎることも増えた。
ムスメがそこにいなくても、メイちゃんはやっぱり私をムスメママ!と呼ぶ。
子供が大きくなり、自分が母親であると意識しなくなったこのごろ。
こうしてムスメママ!と呼ばれるたび、気恥ずかしいような、不思議な感覚がよぎる。
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