カンゴノ本。

私の本棚を見た人が例外なく

なんでこんな本持ってるの?

と尋ねる1冊がある。

かんごおぼえがき
(「看護覚え書」 ナイチンゲール著 現代社)

私は自他ともに認める面倒見の悪い人間である。

そのうえ自分のも他人のも、血が怖い

看護師に向いてない選手権大会なんてのがあれば、上位入賞は間違いない。

そんな私がナイチンゲールの著書を持っているのは、もちろん看護を学ぶため、などではない。

この本、面白いのである。

例えば、部屋と壁の清潔、という章には、衣類を汚して壁をキレイにする方法なる項があり、ご丁寧にこんな注がついている。

もし皆さんが汚れた壁に清潔なガウンやショールを掛けることによって汚れをぬぐい取るというのであれば、それも有効な方法である。そして、世間で寝室の壁面を清潔にするため、実施されている方法といえば、実際これだけなのだ。

わかりにくいがこれは冗談である。

言わずもがなの説明をすれば、著者は、ヴィクトリア朝英国人が拭き掃除をしないこと、そして、キッタナイ壁に衣類をひっかけて平気でいることを、皮肉っているのである。

この他にも、マジメな話にヘンテコなたとえを出したり、極端な例を挙げて読者をビビらせたり、どうもこの人、ただのカタブツではなさそうだ。

今に伝わる彼女のプロフィルからは、ご立派な部分しか伝わってこないが、この人、かなり面白い人なんじゃないか、と、私は睨んでいる。

白衣の天使と呼ばれることを嫌った彼女。

本日、5月12日は、フローレンス ナイチンゲールの誕生日であり、国際看護師の日である。



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ブックガイド | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/05/12 11:30
コメント
No title
クリミヤ戦争に看護師として従軍していたとき、病院の衛生状態を良くすることに奔走したそうです。
とりわけトイレを清潔にすること。
そのおかげで、病院内での死亡数が劇的に減ったと記録されています。
現代ですら院内感染による死亡がニュースになっていますが、彼女は衛生管理の大事さをよくわかっていたのでしょう。

ユーモアのマインドが豊富だとは知りませんでした。
世間で伝えられているイメージと実像との間にはギャップがあるものですね。
クックックッ、、
なんか、ぢょんさんに似てるんじゃないですか?

「フローレンス・ヂョンデンバァー」!

失礼いたしましたm(_ _"m)
Re: No title
声なき声様

この本でも掃除や消毒、換気の大切さが繰り返し語られてました。

科学的な人だったのだと思います。クリミアから帰ってからは統計の研究に打ち込んだそうです。
Re: クックックッ、、
ダリルジョン様

それはちょっと思いました。特に回りくどい冗談…。

でも彼女と私の決定的な違いは本業の偉大さです。とほほ。
それでも
やっぱり不思議です。
私と違って採血を直視できないぢょん でんばあ様が、この様な本を買うことが。
面白いからってのは読んでからのことですよね。
購買理由が分かりません!

それはさておき、ナイチンゲール、byname Lady with the Lamp。
うん、「かなり面白い人説」には頷けます。
読みたいな「看護覚え書」。
Re: それでも
rockin'様

なんででしたかねえ。確か、Amazonのお勧めだったような気が…。

あのオススメというのもなんだか根拠がよくわかんないんですよね。

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