おっけー話。
お盆に集まるといっても、お坊様はハヤテのように去ってしまった(→ げっこう話。)し、万事いいかげんなわが家では何をするでもない。
仏様が何人もいる立派なお仏壇のある知人宅では、人数だけお膳をこしらえて供えるらしい。
しかも1日目は何々、2日目は何々と、決まった献立通りにしないといけないというから、考えただけでメマイがする。
食の細い母は毎日ご飯は炊かないので、何日もお供えを忘れ
しまったー 忘れた まーいいや
などということもしばしばである。この、まーいーや、の後には
おとーさん怒んないし
という、言い訳が続く。
確かに亡き父はそんな風だった。お仏飯が炊き立てだろうが、乾いてカリカリだろうが、怒らず、かといって笑いもせず、黙ーっているだろう。
テレビを見ていたらこんなCM があった。

うちの父はぜんぜんおっけー、が口癖のこのお父さんのようにハゲてはいないし、母は酒井和歌子みたいにホッソリしてはいない。
しかし、父の没後、持ち物を処分する時も、お仏壇やお墓を決める時も、母は
だいじょうぶ おとーさん怒んないし
と言い、イモートも私も異論なく従った。
父は物を言わない人だったし、流行りのエンディングノートなどつける気もなかっただろう。
それでも、どんなときも、父ならこうするだろう、と、共通の想像ができることはありがたい。
ぜんぜんおっけー、のお父さんも、きっと良い人なんだと思う。
それに、仏壇のお水を換え忘れ
まーいーや おとーさん怒んないし
と言っている時、母はなんだか幸せそうなのだ。
そして今年もお盆が終わる。

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仏様が何人もいる立派なお仏壇のある知人宅では、人数だけお膳をこしらえて供えるらしい。
しかも1日目は何々、2日目は何々と、決まった献立通りにしないといけないというから、考えただけでメマイがする。
食の細い母は毎日ご飯は炊かないので、何日もお供えを忘れ
しまったー 忘れた まーいいや
などということもしばしばである。この、まーいーや、の後には
おとーさん怒んないし
という、言い訳が続く。
確かに亡き父はそんな風だった。お仏飯が炊き立てだろうが、乾いてカリカリだろうが、怒らず、かといって笑いもせず、黙ーっているだろう。
テレビを見ていたらこんなCM があった。

うちの父はぜんぜんおっけー、が口癖のこのお父さんのようにハゲてはいないし、母は酒井和歌子みたいにホッソリしてはいない。
しかし、父の没後、持ち物を処分する時も、お仏壇やお墓を決める時も、母は
だいじょうぶ おとーさん怒んないし
と言い、イモートも私も異論なく従った。
父は物を言わない人だったし、流行りのエンディングノートなどつける気もなかっただろう。
それでも、どんなときも、父ならこうするだろう、と、共通の想像ができることはありがたい。
ぜんぜんおっけー、のお父さんも、きっと良い人なんだと思う。
それに、仏壇のお水を換え忘れ
まーいーや おとーさん怒んないし
と言っている時、母はなんだか幸せそうなのだ。
そして今年もお盆が終わる。

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娘たちの元気な姿を見てさぞ安心したことでしょう。
全然オーケー!
私もこれから送りに行ってきます。
許容は安心をもたらします。
だからぢょん でんばあ様のお父様は素晴らしいお父様です。
全然おっけー!
なんだか素敵ですよね。私も家族にそんな言葉を残したいと思いました。
亡き人を思う涙は、どんなお供えより、何よりの供養だと思います。
でも、涙が出なくても、思う心は変わりませんよね。
母と「こんなんしてお父さん、怒るやろか」「怒らへん怒らへん」と言い言いして、遺品整理を進めました。
妻孝行、娘孝行の父だったと思います。