ゆうぐれ話。
布団の外が肌寒くて、起きずにグズグズしていたら、ふと言葉が浮かんだ。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
七・七だから、和歌の下の句だ。
さいきん寝る前に百人一首の本を見ているから、そのせいだろうか。睡眠学習みたいなものだ。

(ほどよく眠くなるのでベッドサイドにおすすめ)
ただ記憶の限りでは、百人一首に入っている歌ではない。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
声に出してみる。朝から夕暮もないもんだが、秋の夕暮、というところに引っ掛かる。
なんだっけなあ、秋の夕暮。
エイッと起きて顔を洗い、髪を梳かそうとブラシを持った時、
サンセキ!
いきなりひらめいた。
新古今和歌集に「秋の夕暮」が結びの名歌が3つあって、「三夕(さんせき)の和歌」と言います…
遠い昔、古典の授業。白髪に眉だけが黒い、オジイサン先生の顔まではっきり思い出せる。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
コーヒーを淹れて、またつぶやいてみた。
あっ!
見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮
ビックリするほどスラスラと思い出せた。
三夕の和歌の1つ、藤原定家だ。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
牛乳を入れたコーヒーを、テーブルに運びながら、あっ、もう1つ!
さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮
これも三夕の和歌、詠み手は寂蓮法師。
3つのうち2つまで思いだしたのに
…シギタツサワノアキノユウグレ…
ただ、この上の句だけが分からない。
頬杖をついて、コーヒーを飲み、思案を巡らす。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
あいかわらず分からないのだけど、頭の中が喜んでいる。
思い出し始めるとスルスルと、ほぐれるように次から次へ、現れる記憶が楽しいのだ。
今日はシギタツサワ、と唱えながら過ごそう。
そう、夕暮れまで。
(シギタツサワノアキノユウグレ 正解は追記に)

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…シギタツサワノアキノユウグレ…
七・七だから、和歌の下の句だ。
さいきん寝る前に百人一首の本を見ているから、そのせいだろうか。睡眠学習みたいなものだ。

(ほどよく眠くなるのでベッドサイドにおすすめ)
ただ記憶の限りでは、百人一首に入っている歌ではない。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
声に出してみる。朝から夕暮もないもんだが、秋の夕暮、というところに引っ掛かる。
なんだっけなあ、秋の夕暮。
エイッと起きて顔を洗い、髪を梳かそうとブラシを持った時、
サンセキ!
いきなりひらめいた。
新古今和歌集に「秋の夕暮」が結びの名歌が3つあって、「三夕(さんせき)の和歌」と言います…
遠い昔、古典の授業。白髪に眉だけが黒い、オジイサン先生の顔まではっきり思い出せる。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
コーヒーを淹れて、またつぶやいてみた。
あっ!
見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮
ビックリするほどスラスラと思い出せた。
三夕の和歌の1つ、藤原定家だ。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
牛乳を入れたコーヒーを、テーブルに運びながら、あっ、もう1つ!
さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮
これも三夕の和歌、詠み手は寂蓮法師。
3つのうち2つまで思いだしたのに
…シギタツサワノアキノユウグレ…
ただ、この上の句だけが分からない。
頬杖をついて、コーヒーを飲み、思案を巡らす。
…シギタツサワノアキノユウグレ…
あいかわらず分からないのだけど、頭の中が喜んでいる。
思い出し始めるとスルスルと、ほぐれるように次から次へ、現れる記憶が楽しいのだ。
今日はシギタツサワ、と唱えながら過ごそう。
そう、夕暮れまで。
(シギタツサワノアキノユウグレ 正解は追記に)

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心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮 西行
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・・・でシギタツサワノ・・思いだしましたか?
中も見ずに買いました。
で、中を見ると•••
無茶苦茶難しいやん。
解説自体が古文。
これ、江戸時代の本なんですね。
よーし、やったろーじゃないか。
がっぷり四つで取り組むぞ!
苫屋の秋の夕暮
おっ! 苫屋だ。
苫と言えば、
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
だな。
昨日も百人一首に触れました。
毎日読んでいます。
読み上げサイトもあるんですよね。
ハマる方は、ハマる! ようですね。
実は、うちのカミさんもです、
「ちはやふる」に始まり?
今では、筆記の練習とかで、
写経の如く、書いております。
難しいこと好きなんだなぁ~と
思いました。
勧められましたけれど、私は、、、、(笑)/
高校の古典の先生が、とにかく暗唱させる先生だったんですよ。
若い時に覚えたことは忘れませんね。今はぜんぜんです。
わー、ごめんなさい。説明が足りませんでしたね。
でも、近世の文章なので、枕草子とかに比べると読みやすいでしょう。
読み飛ばしてもいいと思います。せっかくお求めになったのですから、楽しんでください。
ベッドサイドの本は面白すぎず、つまらなすぎず、選択が難しいですね。
楽しく読んで眠りに落ち、ハタと取り落としている、というようなのが理想です。
読むだけじゃなくて書くのもいいですね。
奥様、趣味がおよろしい。
せっかくのお勧め、婦唱夫随でいかがですか?