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かんじの話。

仕事で子供の書いた字をたくさん見る。

このごろ漢字が書けない子が多いなー、と、最初に思ったのが15年くらい前。

通っている学校も成績もけっして悪くないのに、え?と思うくらい簡単な漢字が書けない。

身体がよじれそうなヘンな誤字を書く子もいる。(→ ごじごじ話。

ちゃんと教わらなかったのか?誰にも正してもらえなかったのか?

面白がってるうちはまだよかった。

揚げ足取りの私は誤字に気付くことが多いが、書籍や雑誌でも明らかに漢字の誤りは増えている。

15年前の子供が、漢字の書けないまま大人になっているわけだ。

特にひどいのはテレビ画面の字幕。

その同じテレビが、クイズ番組で難読漢字を紹介するのだから、ちゃんちゃらおかしい。

普通の漢字も書けないヤツらが、一番画数の多い漢字とか、知らなきゃ読めない当て字を見せられて、喜んでいる。

そういえば、子供が漢字を書けなくなった、と感じた同じ頃、漢字検定が開始した。

検定試験なんていうものは、それを知ることによって他の人と違う資格を得られるような、特別な知識について行われるものだと思っていた。

漢字検定を知った時、ペットボトルで水を買うのと同じ、気持ち悪さを感じた。

漢字というのはもはや、書けて当たり前のものではないのだろうか。

一部の人が、お金を払って認めてもらうような、特別な知識なのだろうか。

年末に、世相を一字で表す漢字が発表されるのも恒例になったが、漢字がちゃんと書ける人が多い時代には、ぜったい生まれない発想だと思う。

今年の漢字は、今日午後に発表される。

ことしのかんじ2018
(墨が下に垂れるのが気になってしかたがない)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/12/12 11:30
コメント
No title
>漢字というのはもはや、書けて当たり前のものではないのだろうか。

いや~ドキッとしました、ぢょんさん、ごめんなさい。
確実に漢字で書けるのは、名前と住所だけ・・・恥ずかしい限りです。

外出先で、何か書く機会があると、漢字が出ないことがあり、冷や汗が出ることがあります。

本を読んでいたら、読めるし理解できるけど、書けと言われたら、苦手です。

なんか、すみません。ブログの下書きを、チラシの裏に書いてみましょうと反省してます。
No title
ホント漢字の書けない子が多いようですね。
最近はあまりものを書く機会が少なくなったのか、ぼけたのか、なかなか簡単な漢字が思い出せなくなりました。
読むことはできるんですがね~いざ、書くとなると・・・
おはようございます
漢字が書けない大人代表の rockin' です。
書けない、ホントーに書けない。
これは真っ直ぐ歩けないくらい問題です。
中華民国の人々は “帶領學生穿越歷史” みたいな難しい漢字を読んだり書いたりしているのに。
情けないことです。
反省。
そして猛省。

漢字を書こう!
(私のこと)
Re: No title
wanco様

私もえらそうに言ってめっきり字を書かなくなったので、3年前から年賀状のあて先は手書きに戻しました。

友だちの名前を手で書くのもたまにはいいもんですよ。字の練習にもなるし。
Re: No title
Carlos様

博物館などに行きますと、昔の人の筆跡を目にすることがあり、その語彙の豊富さ、字のうまさ、頭が下がる思いです。

ああいうのを見ると、人間は進歩してると思えませんね。
Re: おはようございます
rockin'様

豹、そして麩。

どちらも重要な漢字です。

書けるようになられてよかった。

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