だいくの話。
1年の終わりには第九。
それは日本だけの風習だという。
ルートヴィヒ ヴァン ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125は、副題を合唱付き、と称し、多くの合唱団が歳末に公演を行う。
市の第九、県の第九、隣県の第九と、1シーズンにいくつも掛け持ちする猛者もいるという。
私も今年、初の第九の舞台にのぼることとなった。
ちょっと歌でも歌ってみっか程度の気持ちで合唱をはじめたものの、もともと音楽にはものすごく疎い人間だ。
おまけにのび太並みに寝つきが良く、クラシックコンサートでは気持ちよくスヤスヤ眠ってしまうのが常である。
大きな声では言えないが、第九も聞いたことがなかった。
合唱がくっついているのは、最後の第4楽章で、第1から第3まではオーケストラの演奏だけ、なんですよ皆さん!
常識かもしれないが、私は知らなかった。そんな人間の初第九、先が思いやられるではないか。
オーケストラやソリストを含め、200人以上がステージにのぼるイベントである。本番が近づく中、「団員の心得」なる刷り物が配られた。
登場から退出までの段取りを細かに示すプリントを、緊張しつつ眺めれば、中に太字で記された、奇妙な1文。
居眠りをしないこと!
は?
見間違いではない。
合唱団員は、出番となる第4楽章まで、第1楽章から第3楽章までの30分以上を、ステージ上で着席して待つ。その間に、ウトウトしてしまう人がいる、というのだ。
マズい!
ちゃんと歌えるかどうか、それのみが心配事であったが、新たなる懸念がそこに加わった。
注意書きは
隣が寝ているのに気づいたら、驚かさないようにそっと揺り起こしましょう。
と、続いている。
舞台上でビクン!となったら、なるほど恐ろしく目立つだろう。驚かないように起きなければと、あらためて気を引き締めた次第だ。
今年は第九の日本初演百周年だそうである。

(Ludwig van Beethoven 1770.12.16 - 1827.3.26)

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それは日本だけの風習だという。
ルートヴィヒ ヴァン ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125は、副題を合唱付き、と称し、多くの合唱団が歳末に公演を行う。
市の第九、県の第九、隣県の第九と、1シーズンにいくつも掛け持ちする猛者もいるという。
私も今年、初の第九の舞台にのぼることとなった。
ちょっと歌でも歌ってみっか程度の気持ちで合唱をはじめたものの、もともと音楽にはものすごく疎い人間だ。
おまけにのび太並みに寝つきが良く、クラシックコンサートでは気持ちよくスヤスヤ眠ってしまうのが常である。
大きな声では言えないが、第九も聞いたことがなかった。
合唱がくっついているのは、最後の第4楽章で、第1から第3まではオーケストラの演奏だけ、なんですよ皆さん!
常識かもしれないが、私は知らなかった。そんな人間の初第九、先が思いやられるではないか。
オーケストラやソリストを含め、200人以上がステージにのぼるイベントである。本番が近づく中、「団員の心得」なる刷り物が配られた。
登場から退出までの段取りを細かに示すプリントを、緊張しつつ眺めれば、中に太字で記された、奇妙な1文。
居眠りをしないこと!
は?
見間違いではない。
合唱団員は、出番となる第4楽章まで、第1楽章から第3楽章までの30分以上を、ステージ上で着席して待つ。その間に、ウトウトしてしまう人がいる、というのだ。
マズい!
ちゃんと歌えるかどうか、それのみが心配事であったが、新たなる懸念がそこに加わった。
注意書きは
隣が寝ているのに気づいたら、驚かさないようにそっと揺り起こしましょう。
と、続いている。
舞台上でビクン!となったら、なるほど恐ろしく目立つだろう。驚かないように起きなければと、あらためて気を引き締めた次第だ。
今年は第九の日本初演百周年だそうである。

(Ludwig van Beethoven 1770.12.16 - 1827.3.26)

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さぞかし素晴らしい合唱でしょう。
私の妹も暮れになると第九を歌いに行くみたいで、昨年はヨーロッパまで歌いにみったようです。
3楽章から入る場合がありますが
皆さん睡魔との戦いのようです
バレないように寝る分には問題ないですよ(ФωФ)
一度ゲネプロ…は遅いか。オーケストラと合わせる稽古の時に一度聞いておくと安心かもしれないですね。
私は三楽章から出るタイプのにしか出たことはないですが、最初からだとちょっと長いかも?
とはいえ、案外大人数のだと、舞台の上で立ってますから(人が多いと椅子なんかない)、寝る人はあんまりいませんでした。椅子がある舞台もあるのか…と、今回の記事を見てびっくりしたぐらいです。
後ろのほうの頭の目立つ方が頭が高く低くはたまた左右に動いていて もしかしたら具合が悪いのではなかろうかと音楽どころではなく頭の動きを追っていた思い出があります
聞くとこれが最後かもしれないと出演されたとのこと
ご高齢の方も参加されているんですね
いいことです
おきなそう
小学生の頃、TVのCMで初めて第4楽章を聴いて感動し、
なけなしの小遣いでワルターのテープを買ったのですが、
いつ合唱が始まるだろうと聴いているうちに第二楽章
あたりで寝てしまったのを思い出しました(^^;)
でも今も一番好きな音楽ですからまた聴きに行きたいですね。
ドイツ語がムリと、誘われても固辞しています。
歌ってみたいなあ。むりかなあ?
以前第九を聴きに行った時、そういえば合唱の直前にいきなり合唱団の方が、
ドッと立ち上がったのでびっくりしました。
今思えばあれも椅子に座っていたのかなあ?
友達の楽譜を見せてもらったら全部カタカナで
なんだか字余りになりそうでした。
あの迫力でも寝ちゃうんですかね。
参加してみないと分からないもんですね。
おめでとう、というかご苦労なことです。
そうそう、合唱団は第一から第三楽章まで、
ステージ上で待機。
これ、辛いアルね。
眠ったら必ず起こしてくれる・・・
大丈夫アル。
多少の恥はどうってことないす。
しかし、今年が初演100年ですか?
エポックですね~。
古い江戸っ子は第九のこと「でぇく」と言ってます。
第九を歌われるんだ。
ドイツ語で歌うんだ!
私が一番興味があるのはじょん でんばあ様が寝るかどうかではない。
そんなことはどーでもいいんだ。
私が一番興味があるのは、じょん でんばあ様がどんな衣装をお召しになるかです。
見たい!
わー!お妹さん、本格派ですね!
そんな方に比べたら私なんかお恥ずかしい限りです。
ばれないように…大丈夫でしょうか?
高校の物理の授業で白目をむいていて、先生に大目玉を食らった私です。
あ!まこさんも第九経験者なんだ!
椅子はないけど、階段状になってるんで、後ろの人が立ってる段に座る感じなんです。
ティンパニが鳴った後、バリトンが立ったら立つ、らしいです。ソリストは背中に百人の視線が集まって、痛いくらいでしょうね。
アマチュア合唱団には高齢の方もたくさんいらっしゃるので、健康面は心配なところですね。
リハーサルまで出ていてお具合悪くなられ、本番に出られない方もいらっしゃるそうです。
第2楽章を乗り切っても、第3楽章がとっても眠くなるようですね。
この年末ぜひ聞きにいらしてください。
そうなんですか?!
実は合唱の記事を書いていて一番に頭に浮かんだのはたんぽぽ・ママ様のことでした。いつも練習のこと書かれていますものね。
ドイツ語は…たしかに簡単ではないですが、英語よりは歌いやすい気がします。
私の団の指導者の先生は、カタカナを振っちゃダメ!と言われます。
よけいな母音が入るから、ですって。
フリガナをつけたい気持ちを押さえております。
徳島県鳴門市の収容所でドイツ人捕虜が演奏したのが始まりだそうです。
鳴門市では記念行事もあったようですね。
何の変哲もない白いシャツに黒いスカートです。
見たい?
ならば第九の演奏会を聞きにいらしてください。いちばん美しいのがきっと私です(笑)。