ボクラノ本。
子供の頃からずっと本を読んできた。
子供は大人になるけれど、本は変わらない。
過去に感激した本を、時を隔てて読むと色あせて見えて、落胆することがある。
逆に、昔はちっとも分かってなかった、と自分のバカさ加減を確認することもある。
もちろん、今も昔も変わらぬ感動を呼び起こしてくれる本もある。
一時的な勢いで面白く感じた本は消え、ずっと大切にしたい本が残って、その人の顔といえる書棚が出来上がっていくのだろう。
しかし何事にも例外はある。
青春のその時、夢中で読んで惹きつけられたが、今読むと、どこの何にそんなに魅力を感じたか、さっぱり分からない。
そのくせ処分する気になれず棚に戻し、何年かに1度手に取って読んでは、やっぱり分からない。
そんなヘンテコな本がこれである。

(「ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件」 橋本治著)
著者のおそらく唯一の(確認したわけではないが)ミステリ。
およそミステリ的でない作家が、思いたって書いてみたら書けてしまった、そんなミステリ。
人を食ったような、優しいような、ただ底なしに寂しい空気だけがフワフワと行間から漂い出て、私を不安にする。
橋本治が昨日29日、亡くなった。

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子供は大人になるけれど、本は変わらない。
過去に感激した本を、時を隔てて読むと色あせて見えて、落胆することがある。
逆に、昔はちっとも分かってなかった、と自分のバカさ加減を確認することもある。
もちろん、今も昔も変わらぬ感動を呼び起こしてくれる本もある。
一時的な勢いで面白く感じた本は消え、ずっと大切にしたい本が残って、その人の顔といえる書棚が出来上がっていくのだろう。
しかし何事にも例外はある。
青春のその時、夢中で読んで惹きつけられたが、今読むと、どこの何にそんなに魅力を感じたか、さっぱり分からない。
そのくせ処分する気になれず棚に戻し、何年かに1度手に取って読んでは、やっぱり分からない。
そんなヘンテコな本がこれである。

(「ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件」 橋本治著)
著者のおそらく唯一の(確認したわけではないが)ミステリ。
およそミステリ的でない作家が、思いたって書いてみたら書けてしまった、そんなミステリ。
人を食ったような、優しいような、ただ底なしに寂しい空気だけがフワフワと行間から漂い出て、私を不安にする。
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あとはギャル語訳の古典なんか、げらげら笑いながら読んだものです。
ニュースには、驚きました。まだ、書けそうなお年だったのに、残念でした。
読み返すとまた前とは違って新たな発見があるものですね。
何故か私の本棚には、同じ本が2冊、しかも二組も・・・
だって怖そうな人だから。
今更ですが、読んでみようかな。
ってどれがいいのかも分かりません。
ボウイのセーターとかすごかったですよね。
あれは、半端に素養があると絶対できない編み物だと思います。
古い本もありますが、新しくてもすぐ要らなくなる本もありますね。
もう買った本をダブり買い、私も時々あります。
そうですね~、古典の現代語訳が評価されてるのと、評論やエッセイがバカスカ出てますが、私はあんまり読んでなくて。
古いですがちくま文庫の「青空人生相談所」というのが、人生相談の体裁をとってますが、この人が非常な善意の人であることのわかる一冊かなと思います。