れもんの話。

朝起きたら予報通り、雨だった。
雨はキライじゃない。
急に降ってくるのはちょっと困るが、少しくらいなら濡れるのも平気だ。
せっかくの雨だから、今日はお出かけしよう。
私と違って雨がキライな人が多いから、どこに行っても空いているだろう。
美術館の前には、カサをさした人が、点線状に列を作っていた。さすがに人気の展覧会は、雨でも混むのだろうか。
しかし、館内はさほどの混雑でもない。どうやらカサの始末に時間をくうせいで、入り口付近だけごたつくらしい。
人に押しのけられることもなく、見たい絵に近づいて、ゆっくりと眺めた。
やっぱり雨は人出に影響するのだ。
17世紀の窓明かりに照らされた、黄色いドレスの少女の白い額を思い出しながら、美術館の外に出たら、去年流行った歌がふと頭に浮かぶ。
♪ …雨が降り止むまでは帰れない 今でもあなたは私の光… ♪
帰れないなんて、そんなことない。
雨を言い訳にしてちゃ、いけない。
カサがなくても、帰りたければ帰ればいい。
わけもなく濡れることを恐れているから、昔の恋ばかりが美しく見える。
優しい雨の帰り道はきれいだ。
二十四節気の雨水は、雪が雨に変わり、草木の芽吹き始める時季。

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思ったこと、見たことを、ブログの通りに17文字にまとめてしまえば良いのです。必ずできますよ。
混雑しなくゆっくり鑑賞できて幸いでしたね。
夏の雨はいいですが、春先の雨は手が冷たくて
やっぱり嫌ですね。
色んな物を流しさってくれるかも。
長々と書くのが好きなもんで…。
もっと長い文章をかなり切り詰めてこの長さなんですよね。
17字は無理だろうなあ。
混雑を予想して行ったので、うれしい驚きでした。
絵はがきの売店だけが妙に混んでいておかしかったです。
rockin'家のお庭にも雨は降りましたでしょうか。
水やりも楽でよろしかったですね。