カレンナ本。
今日も書斎で本棚の整理。
サイズやジャンルで大体分けているはずなのに、棚のヘンなところに、料理の本があった。
くすんだ古本ばかりの中で、異色を放つ新刊書は

(カレンの台所 滝沢カレン著 サンクチュアリ出版刊)
流行りものには手を出さない私が、つい買ってしまった話題の本。
しかも、モノは使う場所に、をモットーに、料理本は台所に置くと決めているのに、なぜかこの本は本棚に入っている。
まさに異例づくしである。
この著者の特徴は、材料の分量や調理時間を一切書かないことだ。代わりに、非常に独特の比喩を用いている。
昔は目測り手量りということをよく言われたが、その伝で言えば比喩量り、であろうか。
詳細な引用は興味を削ぐので避けるが、帯に挙げてある程度はよいだろう。
例えば唐揚げのレシピでは
お醤油を(鶏肉の)全員に気付かれるくらい
(揚げ油の)キャピキャピ音が高くなってきたら、ほんとに出してくれの合図
じっさいに作らなければ、なかなか言えない目安が示されている。
帯に抜き出したのは、おそらく編集者であろうから、たいして面白くもないが、頁を繰ればこれを上回る驚きの表現がつぎつぎ現れる。
宇宙人が、出来の良くない辞書を記憶し、用例を知らずに言葉を使っているような新鮮さだ。
成人してから日本語を学んだためかと思いきや、幼少期から日本で公教育を受けてきた人らしい。
それにしては、こんな時はフツーこう言うよね、といった言い回しが、一切出てこない。
この人はいったい、他人の言うことを聞かずに育ったのだろうか。
教卓の先生が、学級全体に共通の理解を求めている時、少女だった彼女は長い睫毛の目を伏せて、心の声だけを聞いていたのかもしれない。
そんな孤独に思いを致すと
この本はどうか 台所の片隅にでも置き去りにしてください
あとがきに背いて、書棚に収めたくなるのだ。

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サイズやジャンルで大体分けているはずなのに、棚のヘンなところに、料理の本があった。
くすんだ古本ばかりの中で、異色を放つ新刊書は

(カレンの台所 滝沢カレン著 サンクチュアリ出版刊)
流行りものには手を出さない私が、つい買ってしまった話題の本。
しかも、モノは使う場所に、をモットーに、料理本は台所に置くと決めているのに、なぜかこの本は本棚に入っている。
まさに異例づくしである。
この著者の特徴は、材料の分量や調理時間を一切書かないことだ。代わりに、非常に独特の比喩を用いている。
昔は目測り手量りということをよく言われたが、その伝で言えば比喩量り、であろうか。
詳細な引用は興味を削ぐので避けるが、帯に挙げてある程度はよいだろう。
例えば唐揚げのレシピでは
お醤油を(鶏肉の)全員に気付かれるくらい
(揚げ油の)キャピキャピ音が高くなってきたら、ほんとに出してくれの合図
じっさいに作らなければ、なかなか言えない目安が示されている。
帯に抜き出したのは、おそらく編集者であろうから、たいして面白くもないが、頁を繰ればこれを上回る驚きの表現がつぎつぎ現れる。
宇宙人が、出来の良くない辞書を記憶し、用例を知らずに言葉を使っているような新鮮さだ。
成人してから日本語を学んだためかと思いきや、幼少期から日本で公教育を受けてきた人らしい。
それにしては、こんな時はフツーこう言うよね、といった言い回しが、一切出てこない。
この人はいったい、他人の言うことを聞かずに育ったのだろうか。
教卓の先生が、学級全体に共通の理解を求めている時、少女だった彼女は長い睫毛の目を伏せて、心の声だけを聞いていたのかもしれない。
そんな孤独に思いを致すと
この本はどうか 台所の片隅にでも置き去りにしてください
あとがきに背いて、書棚に収めたくなるのだ。

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こういう人は、何れテレビから消えるんだろうなぁと思ってみていますが・・・。
好きにはなれないです。
捨てがたい本・・てあるんですよね。
今度いつまた開いてみるかな?
とばかりな内容のレシピ解説。
まさに「目分量」を漫画の吹き出し効果音の如し!
でも、私の料理の作り方と同じなのです。
仕事場でも栄養士さんの献立通り作っていません。
栄養士さん曰く、
「美味しければいいですよ!」
だそうです。
滝沢カレンさん、芸能人に四字熟語であだ名をつけていたのが結構的確で笑ったことがあります。
ドラマでの演技も自然で良かったので好感を持っていたのですが、こういう本も出していたんですね。
独特の表現、読んでみたいです(料理を作るかどうかはわからない(^^ゞ)
昔見た映画をシーンを思い出しました。
そのシーンには道案内の手書き手抜き地図が出てくるんですがそこに書いてあったのが「直進。そろそろ不安になってきたら右折」。
以上、うろ覚えですが。
カレンの本、買いたい。
なんですよね。
今、月イチで、原宿のど真ん中にある
病院に行っているのですが、
少し行った並びに滝沢さんちのビル、
があるんですよ。
「それにしてもあの日本語・・・」
と思いながら一瞬立ち止まって
いつもつい見上げています(笑)。
Eテレで、
ついには谷川俊太郎にまで
会ってましたけど、やっぱり面白かったです。
料理本気になってたので、
感想伺えて良かったですー。
この人本人よりも、周りにいて面白がって見せている人がキライです。
フフフ…それが当のお料理は一つも作ってないんですよ。
わりにこってりと若い人向けのお料理が多いせいもありますが。
さすが、プロの言葉は重みがありますね!
私もお料理は作ってないですが、面白く読みました。
すごく売れてるようなので、そのうちブックオフに出てきますよ(笑)。
カレン様のお父様はウクライナの方らしいですね。
お母様はロシア語通訳。
原宿に、滝沢ビルですか!
いろいろと規格外な方のようですね。