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じょろろの話。

朝、鏡の前で、ひとり呟く。

ジョロロが気になるなあ…

おっと、これでは何のことか分からない。私は、なんにでも心で名づける癖があるのだ。

家籠りで美容院に行けず、伸びてきた襟足。

つかんでみると長さは一様ではないので、何本だか何十本だか、チョロッと飛び出している。

そう、最初はチョロだったのである。

それが伸びてチョロロとなり、さらにボリュームを増したジョロロが、目下の悩みだ。

ゆうざん
(ちなみにコメカミにある白髪は「カイバラ」)

名づけるヒマがあるなら、つまんでチョンと切ればいいのだが、セルフカットはためらわれる。

若き日の失敗の経験があるからだ。

学生時代は、美容院代の捻出に苦心したが、あるとき友人の部屋で見た雑誌記事に、自分でできるパイナップルカットなるものを発見した。

髪を脳天近く、パイナップルの葉のように縛る。

その束ね元をまっすぐカットすれば、内側は短く、外側は長く、自然な段カットになる、というのである。

貧しかった私はすぐさま実行に移した。

まず、ゴムで結うのだが、髪が硬くて多いので、それだけで四苦八苦である。

ようよう縛り上げ、鏡で確認する。

そこには、南国気分あふれるパイナップルではなく、尾張の大うつけがいた。

ふううんじおだのぶなが
(「風雲児織田信長」1959年東映 主演中村錦之助)

カットの結果がどうなったかは、どうか聞かないでいただきたい。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/05/26 11:30
コメント
パイナップルカットで検索したら、あれまほんとにパイナップルそっくり!

て、これじゃないですよね。

細い髪ならそのやり方でうまくいくのか?


主人に電動バリカンで坊主にするのをたのまれ、後ろの方を失敗して、ちょいマダラになったのは本人に内緒です(笑)

No title
じょろろですか~
実は私も散髪に3ヶ月行っておりません。
気にはなているのですがどうもこわくて・・・
いっそ伸ばしてみようかと思っております。
でもこれから暑くなるし・・・・
似たようなことを
長いこと長髪なので、先端が背中の真ん中を超えたら似たような方法でジャキッと切り、先を梳きバサミで適当に、と。
昔はもっと凝ってましたが、凝ったところでどうなるものでもないですし。

年齢にしては白髪が少ないのですが(=むしろ全体が茶髪化)、センターラインあたりに生えたそれを抜いた時は…新しく生えてきた白髪がヨレヨレながらピンっと立ってしまって…いわゆるアホ毛になって困ったものでした。
毛量自体がかなり減りましたので、白髪も限りある資源ですから今は抜いてませんが、これはこれでそこそこアクセントに…なってないか、ははは。

惜しい!
自分カットをそのまま続けていれば自分髪切り達女になれたのに。

Live as if you were to die tomorrow.
Practice as if you were to live forever.

Re: タイトルなし
うさきち様

検索しましたが私が見たやり方は出てきませんね。

やっぱりあれじゃ駄目だったんでしょう。
Re: No title
Carlos様

身内以外であんなに接近するのは理髪店だけですものね。

営業制限はないようですが、直感には従いたいと思います。
Re: 似たようなことを
中林20系様

ちらほら白髪が出始めた時、母に言われました。

「白髪も毛のうち」

以来抜くことはせずにおります。
Re: 惜しい!
rockin'様

いやですよう。

美容院はいい息抜きで、こんな状況でさえなければ楽しみなんです。

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