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ごまつぶ話。

お皿洗いはイヤだけど、真夏は別だ。

流れる水が気持ちよくて、いつもよりていねいに、洗い具合を確かめながらすすぐ。

ゆっくりだと、ふだん見ないものに目がとまる。

それは器の底に溜まった胡麻の粒

いろんな料理にかけるが、お箸でつまめないので、どうしても数粒、残ってしまうのだ。

これって栄養豊富なんだよね…

もったいない、と貧乏性がささやく。

たとえば、しょうゆ、ポン酢といった調味料が、お皿に残るということはままある。

こうした液体の場合、食材の上をひととおり通過した結果なので、いちおうは味付けの機能を発揮した、とも考えられる。

しかし胡麻は固体である。

同じビンの中、ひとしく可能性に満ちていた胡麻のツブツブ。

1粒は口に運ばれ、咀嚼され、栄養として吸収されるのに、別の1粒は、箸に触れることもなく、洗い水に突っ込まれ、排水溝に直行する。

両者の質になんら差は無いのに、なんと残酷な、運命の落差であろうか。

ゴマツブほどの小さな問題ではあるが、大きなものを含んでいる気がする。

ごま
(この中のどれかに悲しい未来が待っている)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/08/17 11:30
コメント
No title
なんか発想がいつも奇抜で面白いです。
ゴマ粒の運命ですか~
No title
似たようなこと考えてました。底の方に入ってて出し切れないマヨネーズとか。私はチューブをハサミで切ってこそげ取りますが、そこまでしない人も多いでしょうし。せっかく同じマヨネーズとして生まれたのに、しかも底の方にあるということは自ら率先して容器に入って行ったんだろうに…などと思ってしまいます。


ところで、お嫌いでなければゴマは摺った方が消化がよいそうですよ。

冷やしそうめんを食べ終わった後のつゆに残るゴマ。
いつももったいないと思ってます。
それを廃棄する時後ろ髪を引かれる思いが。

ゴマと聞いていつも頭に思い浮かぶのは「ゴマのハエ」。
子供の時、散々聞かされたもんで。
同じ生命!
私は当地自慢のちりめんじゃこを食べるときに、パックや袋の隅にくっついてる数匹が不憫で必死で集めます。
本来なら大海原を泳いで大きくなるはずの命をいただくのだから、もれなくお腹に入れてあげたいと思いますね。
ゴマ粒までは思い至らなかった・・・
勉強になります!
No title
わかります。
私も無生物をついつい擬人化して
報われない生涯だね〜と思ったりします。

ヘアバンド、買いました。
白猫が売り切れて無かったんです......
Re: No title
Carlos様

Carlos様にはいつも呆れられていますね。

笑ってやってください。
Re: No title
せいろん様

ハハハ…マヨネーズが!率先して!わかりすぎるほどわかります!

私はマヨネーズは残り少なくなったらお酢かレモン汁を入れて振って使います。
Re: タイトルなし
rockin'様

もったいないんですよね。

かといっておつゆを飲むと塩分の摂りすぎになるし。
Re: 同じ生命!
山姥様

ちりめんじゃこは生命そのものなので、ホント、心痛みますよね。

美味しいから大好きなんですけど。
Re: No title
さとちん様

もしかして、私が白猫だと思ってたのはウサギだったのかな?

だったらごめんなさい。

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