FC2ブログ

チラカス本。

ブラウザを開けたら、庇髪の中婆さんがいた。

こうだあや

誰?

ポインタを載せてみると

幸田文 生誕116周年

ええ~っ? 違うでしょォ!

思わず声に出た。

いちばんおかしいと思うのは本の積み方だ。

父親である幸田露伴から、ハタキの力加減や、雑巾バケツの水の量まで仕込まれた、おっそろしい人ですよ。

本をまたいだら、物差しで向う脛をはたかれる時代の人ですよ。

そんな人がこんな風に床にジカに、こんなにてんでバラバラ、乱雑に本を積みますかねえ。

手元に資料が無いので定かではないが、古い文芸誌のグラビアで、彼女の書斎の写真を見たことがある。

まず意外なことには、畳敷きの和室ではなく、板の間に椅子だった。

壁際にはけんどんの和本箱が並び、一般的な書棚は見当たらない。整理箪笥の上に、露伴の全集だろうか、同じ寸法の本がキッチリ並べてある。

床板は、白黒のグラビアでもわかるほど磨き込まれ、床の上に不要なものは一切なかった。

さすが文豪のお仕込みである。

私は決して熱心な読者ではない。

きりきり厳しい文章には、叱られるようでいたたまれないし、丁寧な暮らし系のイマドキの女が、ヘンな風に崇拝しているのも気に食わない。

それでもあの書斎の主は、例えば引越の荷物を作るにしても、こんなに散らかさない気がする。

ご本人がもしこのイラストを見たら、何とおっしゃるだろう。

こうだあやぜんしゅう
(全集の表紙は著者好みの幸田格子…おー怖…)



にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


日記・雑談ランキング

スポンサーサイト



ブックガイド | コメント(14) | トラックバック(0) | 2020/09/01 11:30
コメント
No title
几帳面だったんですね。
彼女の本は読んだことはありません。
このお方はお父さんに厳しくしつけられたのは知っていました。

しかし幸田露伴は今ならとんだパワハラ親父だなと思いましたよ。

幸田玉の文章は嫌いではありません。
しかし全く丁寧な暮らしには縁がありまへん。
No title
このイラストを見て、何か違和感があると思い首をかしげてました。
本の持ち方がおかしいですよね。こんな形で何をするのか!?と言いたい持ち方。
何かで幸田幸は厳しく躾けられたと読んだことが。
敬意を表してイラストを載せるなら、フェイクな印象を与えるものは避けてほしいですね。

さすが、まったく仰る通りデス。
人物と時代考証がいい加減過ぎる(笑)。

私も彼女の書斎を何かの写真でみましたが、確かに机でしたね。
本棚は見なかったですけどネ。

時代と着物姿=畳、座りのイメージでの創作でしょうが、天下のgoogle、手抜きはいけませんヨ。

キチンとして欲しいですね、不愉快になっちゃう(笑)。
書いているのが
日本人とは限りませんからね。
後、文学に素養があるとか、幸田露伴とのやり取りを知っているかとか…。
 やっぱりエッセイとかがあるのかな?
 読んだことがあんまりないんですが、この記事を読んで読んでみたくなりました。
ごめんなさい、間違えました。
幸田文、ですね。
玉は青木玉で、その娘ですね。
鋭い
考察です。

それとは別に私はこの絵が醸し出す温泉宿のお土産のようなチープな感じに魅かれました。
Re: No title
Carlos様

幸田露伴は文学者ですが、家事にも一家言あったようです。

そんなうるさいお父さんは嫌だなあ。
Re: タイトルなし
うさきち様

家事なんてそんなたいそうなもんか…と思ってしまうのは今の時代だからでしょうね。

私なんか娘にも息子にもなんも教えてまへん。
Re: No title
スミレ(小紫)様

衣紋はあってますけど、首の出方や袖もおかしいですよね。

着物を知らない人が写真を見て描いた感じです。
Re: さすが、まったく仰る通りデス。
オグリン♪様

ご存知の方に共感いただき心強いです。

Googleのアーティストは外国の方かもしれませんね。
Re: 書いているのが
まこ様

そうそう、私も思ったんですよ。どうも日本人じゃない感じ。それにしてはよく頑張ったという見方もあるかな(笑)。

幸田文の家事関連は「しつけ帖」というアンソロジーにまとまってるので手っ取り早いですよ。
Re: タイトルなし
うさきち様

ご丁寧にありがとうございます。

そうそう娘さんも、お孫さんまで、おばあさんネタで書いてらっしゃいますね。
Re: 鋭い
rockin'様

日本人というとメガネに出っ歯で首にカメラを提げている、ジャーンとドラが鳴る、あの時代みたいな感じがしますね。

管理者のみに表示