ねがてぃぶ話。
陽気でお気楽に見えるらしいが、元来ネガティブで、万事に悲観的な人間である。
物事がうまく運んでいる時も、頭のどこかでいつも、次に起こりうる失敗を考えている。
そんなネガティブ思考は、人格上、克服すべき欠点ととらえられることが多いが、決して悪いことではない。
夜道を無防備に、能天気に歩く人よりは、つねに周囲に気を配り、曲者の存在を想定する者のほうが、はるかに生存確率が高いはずだ。
そんな私が、夏じゅう考えていたのは、アイスバーの袋を逆に開けるのではないか、という心配である。
暑い外から帰って、とにもかくにもシャワー。そのあと買い置きのアイスを食べる。
さらさらと、流れるような日々のルーティンだ。
冷凍庫に手を突っ込んで、アイスを1つとりだし、一瞥もせずに、気づけば袋を開けて、アイスの棒を握っている。
とくに意識しなくても、毎回、ちゃんと棒のほうを開けているのが、ちょっと不思議だ。
しかしこれ、もし棒じゃない側を開けて、アイスの本体をグッと握ってしまったら、さぞかし慌てることだろう。
手は汚れるし、驚いてカーペットの上にでも落とせば、大変なことになる。
おいしいアイスをなめながら、いつもそんなことを考えているのはいかがなものか、とは思うが、悲しいかな性分は変えられない。
逆を開けちゃうかも…なんて思いもせずにいるよりは、万万が一のときに、反射的に体が動くのではないか。
せめてもの、ささやかな希望である。
アイスが楽しみだった季節も、もうすぐ終わる。

(「ぼくたちは氷の上だから安心だね」)

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物事がうまく運んでいる時も、頭のどこかでいつも、次に起こりうる失敗を考えている。
そんなネガティブ思考は、人格上、克服すべき欠点ととらえられることが多いが、決して悪いことではない。
夜道を無防備に、能天気に歩く人よりは、つねに周囲に気を配り、曲者の存在を想定する者のほうが、はるかに生存確率が高いはずだ。
そんな私が、夏じゅう考えていたのは、アイスバーの袋を逆に開けるのではないか、という心配である。
暑い外から帰って、とにもかくにもシャワー。そのあと買い置きのアイスを食べる。
さらさらと、流れるような日々のルーティンだ。
冷凍庫に手を突っ込んで、アイスを1つとりだし、一瞥もせずに、気づけば袋を開けて、アイスの棒を握っている。
とくに意識しなくても、毎回、ちゃんと棒のほうを開けているのが、ちょっと不思議だ。
しかしこれ、もし棒じゃない側を開けて、アイスの本体をグッと握ってしまったら、さぞかし慌てることだろう。
手は汚れるし、驚いてカーペットの上にでも落とせば、大変なことになる。
おいしいアイスをなめながら、いつもそんなことを考えているのはいかがなものか、とは思うが、悲しいかな性分は変えられない。
逆を開けちゃうかも…なんて思いもせずにいるよりは、万万が一のときに、反射的に体が動くのではないか。
せめてもの、ささやかな希望である。
アイスが楽しみだった季節も、もうすぐ終わる。

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駅のエスカレーターで、前の女性のバッグの中身が丸見えとか、勝手に心配になります。
無意識に軽い方を開けるのだと思います。
シャワー後のアイス最高ですよね。
そう、一流のペシミストです。
アイスの件。
カップのに変えたらオプティミストになれます。
無理やりカップの底を食いちぎって食べることはないでしょうから。
私は若い頃から楽天的のつもりでしたが、最近ふと気がつくと悪いことを考えてしまっている自分がいます。
棒アイスですが、本体を握ってしまったら嫌だけど、開けて即気づいたら袋をジリジリと下へズラして手を汚さずイケる気がしますね!
ええーっ?カッコいいですか?
風呂あがり、ええ加減な格好でアイスを食べるオバサン。ある意味アウトローな感じ?
直感的に棒のほうを開けているのでしょうか。
そうだといいのですが。
カップアイスはスプーンを洗わないといけないので、もらい物以外は食べません。
誰かくれないかなあ。
なるほどー、そんな感じでいけそうですね。
ふと思ったんですが、いっぺんわざと逆に開けて練習しておこうかな。