つげぐち話。
今までに2回、救急車に乗ったことがある。
1度めは自分が具合悪くなったのだが、2度めはムスコとの同乗だった。
思い出すのもイヤだけど、ムスコが小学生の時、大きなケガをしたのだ。
自慢じゃないが私は怖がりで、特に血が怖い。
採血はベッドでやってもらわないとひっくり返るし、転んで擦りむいたキズを見て失神したこともある。
ムスコがドバーッと出血したのを見て、目の前がスーッと暗くなり、あ、気絶する、と思った。
かろうじて気を失わなかったのは、ムスコの泣き声に呼び覚まされた、母親の自覚ゆえである。
目玉に力を入れて、狭くなる視界をムリヤリ広げ、タオルで傷口を押さえながら、大声でムスメを呼ぶ。
おねーちゃん!119番して!
永遠と思える時間が過ぎ(実際は十数分)、ようやくオレンジ色の制服を着た、頼もし気な救急隊員が、ドヤドヤとやってきた。
あの時のホッとしたことは、今も忘れられない。
ケガはどこですか?
ここです、と言おうとするが声が出ない。押さえていたタオルを離し、傷口が見えたと思ったその瞬間、必死で保っていた視界がキューッとすぼまり、暗転した。
オカアサン!オカアサン!しっかり!
揺さぶられて正気に戻るまで、どれくらいひっくり返っていたのだろう。ムスコはとうに応急手当てを終えて、救急隊員に抱き上げられている。
なんとかフラフラ立ち上がって、ムスメにあとを頼み、ムスコと一緒に救急車に乗った。
到着した病院では、当直の医師や看護師が待ち構えている。
今から縫合しますので、お母さんも手術室に…
言いかけた医師に、隊員の一人がヒソヒソと耳打ちをすると
…あ、いいです そちらでお待ちください
と、スグ訂正された。あれは、
このお母さん、血を見たらひっくり返りますよ
と、告げ口されたんだろうな、と、今にして思う。
怪我人のみならず、その母親の引継ぎまでせねばならぬとは、救急隊とはじつに大変な仕事である。

(その節は親子で大変お世話になりました)

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1度めは自分が具合悪くなったのだが、2度めはムスコとの同乗だった。
思い出すのもイヤだけど、ムスコが小学生の時、大きなケガをしたのだ。
自慢じゃないが私は怖がりで、特に血が怖い。
採血はベッドでやってもらわないとひっくり返るし、転んで擦りむいたキズを見て失神したこともある。
ムスコがドバーッと出血したのを見て、目の前がスーッと暗くなり、あ、気絶する、と思った。
かろうじて気を失わなかったのは、ムスコの泣き声に呼び覚まされた、母親の自覚ゆえである。
目玉に力を入れて、狭くなる視界をムリヤリ広げ、タオルで傷口を押さえながら、大声でムスメを呼ぶ。
おねーちゃん!119番して!
永遠と思える時間が過ぎ(実際は十数分)、ようやくオレンジ色の制服を着た、頼もし気な救急隊員が、ドヤドヤとやってきた。
あの時のホッとしたことは、今も忘れられない。
ケガはどこですか?
ここです、と言おうとするが声が出ない。押さえていたタオルを離し、傷口が見えたと思ったその瞬間、必死で保っていた視界がキューッとすぼまり、暗転した。
オカアサン!オカアサン!しっかり!
揺さぶられて正気に戻るまで、どれくらいひっくり返っていたのだろう。ムスコはとうに応急手当てを終えて、救急隊員に抱き上げられている。
なんとかフラフラ立ち上がって、ムスメにあとを頼み、ムスコと一緒に救急車に乗った。
到着した病院では、当直の医師や看護師が待ち構えている。
今から縫合しますので、お母さんも手術室に…
言いかけた医師に、隊員の一人がヒソヒソと耳打ちをすると
…あ、いいです そちらでお待ちください
と、スグ訂正された。あれは、
このお母さん、血を見たらひっくり返りますよ
と、告げ口されたんだろうな、と、今にして思う。
怪我人のみならず、その母親の引継ぎまでせねばならぬとは、救急隊とはじつに大変な仕事である。

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今年だけで2回運ばれてますからね☆
もう慣れちゃって自分の症状を救急隊員さんに伝えるのが上手くなりました。なので、意識はしっかりしておられます、とか医師とか看護婦に伝えているのを聞いたことが何度もあります₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
ちなみちょっとやそっとの流血だと気付かないときがありますえへ(●´σД`●)ゞ エヘヘ♪
私の友人にもいましたね...血がダメで、見るとクラクラしてる人。
「嘘だろ〜?」と冷やかしたものですが、悪いことしたなぁσ(^_^;)
そいつは映画とかのシーンでの血はOKでしたが、やっぱりリアルに勝るものはないってことなのでしょうね...
息子が幼稚園で 家具の角で頭を切った時
吃驚して タオルで抑えたけれど
血がどんどん出て そこへ 主人が
たまたま早く帰宅して・・
すぐに主人は救急車を呼んで あっという間に
息子を抱えて救急車に・・
わたし 置いていかれたんですねえ^^;
慌てて 車で追いかけていきましたが やっぱり
息子の血を見たら ぞっとして言葉もでなくて
医師と先生が話して あっという間に縫いました。
息子は 今も全く私をあてにしないです^^;
血がダメなんですか~意外と気が小さいんですね。
出来れば救急車の世話にはないたくないものですね。
うーん、血を怖がる度合いは相当なもののようです。
あ、これは「告げ口」なんかではありません。
申し送り事項であり業務連絡であります。
救急車ですが、以前、出勤途中にお腹が痛くなり、自分で救急車を呼びました。
その後、意識が途切れ途切れになりました。
意外な弱点ですね。
かくいう僕も血を見ると血の気が引くタイプです。
まあ、血がいっぱい出るのを見ると怖いですよね。
お医者さんって偉大だと思います。
エヘヘ、じゃないですよ、おっかないなあ。
人は何にでも慣れるものだとは言いますが、救急車慣れとは。
私の3回目は死ぬときかしら、などと。
男性にもたまにいますよ血液恐怖症の方。
ちなみに私は自分と子供の血ではくらくらしますが、赤の他人だと平気みたいです。
あてになるご主人がいらしてよかったですね。
うちの元亭主は血は平気なのにあてにならなかったです。
おはようございます。今日はいいお天気ですね。
「意外と」は余計ですよ!
お互い健康には気をつけましょうね。
私は職場の血液検査でもひっくり返ったことがあります。とぎれとぎれどころか、完全な気絶です。
病弱なイメージがなかったので皆に驚かれました。
お腹はその後大丈夫でしたか?
お医者さん、看護師さん、ただただ尊敬です。
この先あんまり血を見ないで人生を送りたいと思ってます。