のっぺら話。
心なしか人の少ない、ターミナル駅の地下通路。
向こうから、のっぺらぼうが歩いてくる。
ドキドキする胸を押さえて、かろうじて平静を保ち、なにごともなくすれ違った。
身なりはオシャレな若い女だが、顔がないオバケの正体は

肌の色に近い、ペールピンクのマスクである。
初めてのときは、ギョッとして二度見した。
何なのかが分かった後も、しばらく動悸がおさまらなかったのを覚えている。
若い男の黒いマスクもカラス天狗のようで怖いが、のっぺらぼうの恐ろしさとは質が違う。
のっぺらぼう嬢は、きれいな女の子が多い。
美容の意識が高い人が、白より違和感がないから選んでいるのだろう。
それに、あれは透けるような色白の、若い子だけが使える色だ。私のようなオバサンが付けたら、顔色が濁って見られたものじゃない。
そう理解してようやく、少なくとも表面上は平静に、通過できるようになった。
人はなんにでも慣れるものだ。
のっぺらぼう嬢にも、次は普通にすれ違うことができる、と思う。
何が起こるか分からない昨今。ろくろっ首に遭っても驚かなくなる日が、来なければいいがと危ぶんでいる。

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向こうから、のっぺらぼうが歩いてくる。
ドキドキする胸を押さえて、かろうじて平静を保ち、なにごともなくすれ違った。
身なりはオシャレな若い女だが、顔がないオバケの正体は

肌の色に近い、ペールピンクのマスクである。
初めてのときは、ギョッとして二度見した。
何なのかが分かった後も、しばらく動悸がおさまらなかったのを覚えている。
若い男の黒いマスクもカラス天狗のようで怖いが、のっぺらぼうの恐ろしさとは質が違う。
のっぺらぼう嬢は、きれいな女の子が多い。
美容の意識が高い人が、白より違和感がないから選んでいるのだろう。
それに、あれは透けるような色白の、若い子だけが使える色だ。私のようなオバサンが付けたら、顔色が濁って見られたものじゃない。
そう理解してようやく、少なくとも表面上は平静に、通過できるようになった。
人はなんにでも慣れるものだ。
のっぺらぼう嬢にも、次は普通にすれ違うことができる、と思う。
何が起こるか分からない昨今。ろくろっ首に遭っても驚かなくなる日が、来なければいいがと危ぶんでいる。

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Tシャツやカットソーなんかの肌色もヤバい。
離れて見ると裸に見えます!
自分で作ったり、不織布のは白で、洗って使えるのは黒いマスクもしたりします。なんとなく顏が引き締まって見えるような気がして着けてます。
慣れとは怖いもんですね、マスク姿が当たり前になってきました。
ひとつだけ良いことは、インフルエンザ患者がたったの69人らしいです。
マスクをつけていて良い事のひとつです。
のっぺらぼうは確かにそうかもしれませんね。
世の中では何が起こるか判らない期待?
新鮮な毎日だと考えて過ごそうと思っております。
(ろくろっ首は、、、無いかなぁ~)
フフフ…ソコツな私が、その見間違いをしないとお思いか。
「まちがう話。」→
https://okkanabikkuring.blog.fc2.com/blog-entry-57.html
誰だか分からないのはお互い様なので、ちょっと気楽だったりしますね。
変装してる気分です。
マスク生活初めの頃は文句たらたらでしたが、そんなこと忘れたみたいにみんなマスクしてますね。
しなくて済むようになってもかけ続ける人もいるかもしれませんね。
うちは田舎なせいか、柄物のマスクってあまり見ません。
昨日の常識、今日の非常識。自分に言い聞かせております。