ちくちく話。
おばーちゃんのSOSで始まった実家の片付け(→おしいれ話。)。
それきりになるかなと思いきや、ぽつぽつ続いている。
捨てるだけじゃなく、あんがい使えたり、欲しい人がいたりと、モノの行き先が見つかって、母も張り合いが出たらしい。
いいものが出てきたから、見にいらっしゃい、と言うので、引き取りがてら行ってきた。
イイモノって何?
指差す先を見れば

ずいぶん子供っぽい絵柄の、クロスステッチの額である。
針目もたどたどしく、糸の引き具合も不均等で、つまりはヘタクソだ。何十年も刺繍を習った、おばーちゃんの作品とは思えない。
イイモノ?これが?
覚えてない?夏休みの宿題…
…あ、は!アレかあ!
たしか5年生の夏休み、工作の宿題で、私が刺繍したものだ。手芸本から絵柄を選び、母に生地と糸をもらって、チクチク縫った。
クロスステッチとは、糸で小さなバッテンを作って、空間を埋めていく手法である。
つまりは膨大な単純作業の連続なのだ。
だからこそ小学生にもできるわけだが、ちっとも楽しくはなかった。
チクチクチクチク、ずいぶんやったつもりでも、絵柄はいっこうに現れてこない。
なんでこんなこと、はじめちゃったんだろう、と後悔しながら、掌の汗をシャツの裾で拭った。
しかし、ああいう作業に耐える練習を、子供の頃にやっておいたことは、その後の人生ではプラスになった気もする。
単純作業でも、倦まずたゆまず続けて、その中に意義を見つけられることは、強みであろう。
あらためて、ゆがんだ針目を眺めた。
小学生の作品と思えば、よくできている。
やっぱり、イイモノ、かもしれない。畳んであった包装紙にくるんで、バッグに入れた。

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それきりになるかなと思いきや、ぽつぽつ続いている。
捨てるだけじゃなく、あんがい使えたり、欲しい人がいたりと、モノの行き先が見つかって、母も張り合いが出たらしい。
いいものが出てきたから、見にいらっしゃい、と言うので、引き取りがてら行ってきた。
イイモノって何?
指差す先を見れば

ずいぶん子供っぽい絵柄の、クロスステッチの額である。
針目もたどたどしく、糸の引き具合も不均等で、つまりはヘタクソだ。何十年も刺繍を習った、おばーちゃんの作品とは思えない。
イイモノ?これが?
覚えてない?夏休みの宿題…
…あ、は!アレかあ!
たしか5年生の夏休み、工作の宿題で、私が刺繍したものだ。手芸本から絵柄を選び、母に生地と糸をもらって、チクチク縫った。
クロスステッチとは、糸で小さなバッテンを作って、空間を埋めていく手法である。
つまりは膨大な単純作業の連続なのだ。
だからこそ小学生にもできるわけだが、ちっとも楽しくはなかった。
チクチクチクチク、ずいぶんやったつもりでも、絵柄はいっこうに現れてこない。
なんでこんなこと、はじめちゃったんだろう、と後悔しながら、掌の汗をシャツの裾で拭った。
しかし、ああいう作業に耐える練習を、子供の頃にやっておいたことは、その後の人生ではプラスになった気もする。
単純作業でも、倦まずたゆまず続けて、その中に意義を見つけられることは、強みであろう。
あらためて、ゆがんだ針目を眺めた。
小学生の作品と思えば、よくできている。
やっぱり、イイモノ、かもしれない。畳んであった包装紙にくるんで、バッグに入れた。

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私は不器用ってほどでもないけれど、スマホいじってる時間ばかりが多くて、これさえなきゃ暇を潰すのに、案外いろいろやるのかもと思ったりします。
時間の使い方が貧しいなぁ。
高校の被服の授業の時に、ピーターラビットのクッションのクロスステッチを、宿題として仕上げる課題で、自分のをさっさと仕上げてしまったので、不器用で刺繍なんてやりたくないって友達の分をやってあげることに。
刺繍が嫌いな子が結構いて、家で内職(と母に笑われた)しました。4人の分を仕上げました、みんな同じ絵柄だったので飽きました。
刺繍は好きやけど、クロスステッチは単純で好きじゃないのは、高校生のピーターラビットのせいかも。
私もクロスステッチにはまったことがあります。
無心になれるところが気に入ったのですが、肩が凝るので最近はしていません。
お手伝いして、懐かしい物が出てくると、それはそれで楽しいですよね!!
面倒くさがり屋の(失礼)ぢょんさんにしては
根気よく仕上げられたんですね。
大事な思い出でしょう。
私はスマホ慣れしてないせいかあまり見ませんが、パソコンを開けると長いですね。
そして何ひとつ得るもののないまま時間が過ぎる…。
同じような顔の子供の図案、縄跳びしてるのやお料理してるの、いろいろあった気がします。
今はあんまり見ないですよねー。意外にこういうものも懐かしくなるのね。
私もキットをいっぱい持ってるので、作らなきゃいけないんですが…。
老後の楽しみにとってあると言い訳してますが、先に老眼が来そうです。
横着者ですが、こういう手間はあまり苦にならないんですよ。
これも若いころの習慣、教育でしょうか(笑)。
ご心痛のところわざわざのご挨拶ありがとうございます。
のびのびと愛されて暮らす2匹の様子がほほえましくて、いつも楽しく拝見していました。どうかゆっくりと元気になってください。