えがおの話。
おはようございまーす!
快活な挨拶に返事しようと、声の主に目をやって、思わず二度見した。
悪いオヤジだ。
悪いオヤジこと管理人ナニガシは、私の天敵。(→てんてき話。)

着任以来今日まで、いずれがコブラか、マングースかという血闘をくりひろげてきた。
テキもこちらが敵視しているのに気づいて、挨拶も会釈も、仕方なくシブシブという風情である。
それが今朝はどうした、やけにサワヤカじゃないか。
あ、私と気づかなかったのかも。
帽子のつばを上げ、オヤジの目を見て
オハヨウゴザイマス
宙に刻むように、はっきり返事してやった。
ところが、きっと気まずそうに眼をそらすであろうと思ったオヤジは、しっかりこちらを見返したうえ、なんとニッコリ笑ったではないか。
はじめて見る、悪いオヤジの笑顔である。
なんだコレは!天変地異の前触れか?
不吉な予感とともに駅前まで出かけ、首をひねりつつ銀行などの用事を済ませて、再び帰宅した時も、納得できる説明は思いついていなかった。
なんなんだろ、ホントに…
疑問に包まれたまま、エレベーターホールの掲示板に、次の資源ゴミの日を確かめようと近づく。
ごちゃごちゃカラフルなハリガミの中に、ヘンにスカスカな、白黒の1枚が混じっていた。
管理人交代のお知らせ
…今般、管理人ナニガシ退職のため、後任のダレソレが着任いたします…
それでか!
最後の勤務日であった、らしい。
有終の美を飾るとか、立つ鳥跡を濁さずだとか、そんな心境だったんだろう。いけ好かないオヤジだったが、いいとこもあるじゃないか。
あやうく親しみを感じかけたが、待てよ?
このババアの仏頂面を見るのも 今日が最後か ヤッタゼ!
あれは、その笑顔だったのではないか、と、今は思っている。

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快活な挨拶に返事しようと、声の主に目をやって、思わず二度見した。
悪いオヤジだ。
悪いオヤジこと管理人ナニガシは、私の天敵。(→てんてき話。)

着任以来今日まで、いずれがコブラか、マングースかという血闘をくりひろげてきた。
テキもこちらが敵視しているのに気づいて、挨拶も会釈も、仕方なくシブシブという風情である。
それが今朝はどうした、やけにサワヤカじゃないか。
あ、私と気づかなかったのかも。
帽子のつばを上げ、オヤジの目を見て
オハヨウゴザイマス
宙に刻むように、はっきり返事してやった。
ところが、きっと気まずそうに眼をそらすであろうと思ったオヤジは、しっかりこちらを見返したうえ、なんとニッコリ笑ったではないか。
はじめて見る、悪いオヤジの笑顔である。
なんだコレは!天変地異の前触れか?
不吉な予感とともに駅前まで出かけ、首をひねりつつ銀行などの用事を済ませて、再び帰宅した時も、納得できる説明は思いついていなかった。
なんなんだろ、ホントに…
疑問に包まれたまま、エレベーターホールの掲示板に、次の資源ゴミの日を確かめようと近づく。
ごちゃごちゃカラフルなハリガミの中に、ヘンにスカスカな、白黒の1枚が混じっていた。
管理人交代のお知らせ
…今般、管理人ナニガシ退職のため、後任のダレソレが着任いたします…
それでか!
最後の勤務日であった、らしい。
有終の美を飾るとか、立つ鳥跡を濁さずだとか、そんな心境だったんだろう。いけ好かないオヤジだったが、いいとこもあるじゃないか。
あやうく親しみを感じかけたが、待てよ?
このババアの仏頂面を見るのも 今日が最後か ヤッタゼ!
あれは、その笑顔だったのではないか、と、今は思っている。

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次の管理人の方は良い人だったらいいですね。
翻って我が身…実はこのようなことが預かり知らぬところで起こってそうだと思うと…背筋だけが少し涼しくなります。
ええ、大声では言えませんが、張り紙を見て、うちに帰ってから「やったー!」と言っちゃいました。
次の人はおとなしそうな人に見えます。わかんないけど。
サゲ?いやー、そんなたいしたもんでは…。
そういえば、ビルメンテナンスのお仕事なんですね。謙虚なお人柄は記事からも分かりますから、きっと愛されてますよ!