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あてなの話。

さて年賀状準備の続き。

昨日は印刷だけで疲れ果て、宛名書きは今日になった。

公私ともに手書きは減る一方のこのごろ、まとまって字を書く貴重な機会。今年の年賀状を見ながら、ヘタクソなりに1枚1枚記していく。

知ってる人の名前、知らない街の住所。いい人の住む街の名は、素敵に見える。

アイウエオ順に束ねた今年の年賀状、最後のワタナベさんまで宛名を書き終えたら

ふー…

ちょっと寂しいため息が出た。

3年前まで、最後の1枚はセンセイだった。

小学校5年を担任してくださった、私の恩師。

黒板で見慣れた達筆は、リタイアされても変わることなく、毎年の年賀状で先生の美しい字を拝見すると、ピリリと緊張するものがあった。

子供のころセンセイに何度も直された癖字が、直らぬままに大人になってしまった私の、せめてもの努力、それが

センセイのハガキは最後に

だったのである。

日ごろ横着して字を書かない私も、何十枚かの宛名を書くうちに、多少は書き慣れてマシになる。

だから、アイウエオ順では前半になるセンセイのハガキは、いつも最後に書く。

そんな習慣も、途絶えて3年。

私が出した年賀状が、あて所不明で戻ってきたのだ。(→もどった話。

施設に入られたか、亡くなったか。知りたくないから、それは調べない。

記憶の中のセンセイは、今も黒板の前で、すっと背筋を伸ばして立っておられる。

ねんがはがき2022




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もろもろ | コメント(7) | トラックバック(0) | 2021/12/21 11:30
コメント
昔仕事でお世話になった方がとても絵が上手でした。

昭和も私が生まれるより前の様子を、のらくろみたいな漫画にして描いて送って下さっていました。

いつの頃からか返信が来なくなりました。
どうなさっているかなぁ。
No title
年賀状は一年に一度の安否確認みたいなものになりました。
書く枚数も年々少なくなっていくのは寂しいものですね。
昔好きだった人は今年も元気でいるかな?
No title
おはようございます。

自分も、小学校時代 3年生のときに担任して頂いた、大好きだった先生がおられて、50年以上経ってある日、初めて電話を頂いたことがありました。

〇〇さんですか? 〇〇です。元気にしてらっしゃいますか?
あの頃の〇〇さんとのことを思って、電話でお話したくて電話しました。

ほんとにビックリして、また嬉しかったです。
その先生が、5年ほど経って亡くなられたことを新聞の訃報欄で知って とても哀しくて泣いたことを思い出しました。 
Re: タイトルなし
うさきち様

わー素敵!そんなお葉書いただけると、うれしいですよね。

どうなさっているんでしょう。心配ですね。
Re: No title
Carlos様

年に一度、安否を確認し合うというのもいいですよね。

それくらいの薄ーいお付き合いも悪くないと思います。
Re: No title
ももPAPA様

何かをきっかけにももPAPA様のことを思い出してくださったんですね。

先生って、生徒のことを本当によく覚えていらして、感心します。単に仕事だから、というのでもない気がします。
こんばんは!
私も小学校4年生の時の担任の先生と数十年、過去の恩師の中では唯一今でも年賀状のやり取りを続けています。

何かとドライになっていく世の中で、私のような人間は化石同然かと思っていましたが、3年前までの話とはいえ、お仲間を確認できて嬉しかったです^^ なんかホッとしました。

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