まちあい話。

検診のため朝から絶食(→ごかんの話。)。空きっ腹を抱えて壁の時計をにらみ
あと4時間…あと3時間45分…
朝ごはんまでのカウントダウンに気を紛らせていると、無意識に卓上のお菓子に手が…
あぶなーい!
ダメだ、自宅には誘惑が多すぎる。予約まではまだ間があるのに、フラフラと家を出た。
朝の光が眩しいのは、空腹のせいだろうか。
医院に着いたのは、受付開始の直後のはずが、待合室はすでに高齢の患者でいっぱい。
ジジババは早起きだからな…
勝手に早く来た自分のことは棚に上げて、受付を済ませた。
長いベンチの端っこに座り、順番を待つうちにも、続々と新しい患者がやってきて、えらい混雑である。
しばらくして奥の白いドアが開くと
ざわ…
わずかに、ほんのわずかに、待合室がざわめき
ダレソレさーん ダレソレダレオさーん
自分の名前でないと知って、ガッカリなような、ホッとしたような空気が流れる。
また数分後、カチャリとドアノブが鳴ると、みなソワソワしはじめ
ナニガシさーん ナニガシナニ子さーん
そして、ガッカリ、ホッとして、静かになる。
数分おきにソワソワ、ガッカリ、ホッとを繰り返すうちに、待合室には連帯感のようなものが生まれてくるから不思議だ。
もちろん自分が呼ばれたいことに変わりはないが
カメヤマさーん カメヤマツルコさーん
声に応えて、隣に腰かけていた鶴のような痩躯のオバアサンが腰を浮かせたとき
ヨカッタですね…
私も空腹を忘れて、共感のまなざしを送った。

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しかしいつも病院は混んでますね。
世の中具合の悪い人が多いんでしょうか?
近場に図書館があれば最強なんでしょうけれどね。あそこなら何もオーダーしなくてもずっと居られますしw。
先日母の付き添いで大学病院に行きましたが、本当に混雑してました。
みんな元気そうに見えるのに、全員どこか具合が悪いんですね。なんだか不思議です。
うちから医院より、図書館のほうが遠いんですよ(笑)。
図書館も夏のあいだは冷房に当たりに来ているおじいさんで混雑しているので、涼しくなるまでは借りるだけにしています。
私も母の付き添いで大学病院に行きました。
みんな今か今かと待っているのに、呼んでも呼んでも来ない人がいるのが不思議です。しまいに全館放送で呼ばれたりしてて、○○○子さんの名前を覚えちゃいました。
私のかかりつけは小さな町の医院なので、ほぼ顔パスなんですけど、それでも自分の名前が呼ばれるとハイって感じになりますね。