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ナンダイ本。

これはまあ まだしばらくとっておこう…

呟きつつ手に取った児童書(→クツシタ本。)を棚に戻し、次に進んだ。

図書館で借りるように心がけても、なんだかんだ本は増えていく。

定期的に書棚を点検し、処分する作業は、崩れた本に埋まって死なないために必須である。

もう読まない本、キライだけど必要な本、いつかまた読みたい本…。

過去に大切に思えた本も、あるとき不意に憑き物が落ちたように、要らなくなったりする。

簡単に買える本や、図書館の蔵書は、自分では持たないようにしているが、厄介なのは思い出がくっついてる本だ。

ある人には「アルジャーノンに花束を」

ある人には「銀河ヒッチハイク・ガイド」、またある人には「赤ずきんちゃん気をつけて」…。

誰しもページを開けば、若かった日、ふたたび戻らない頃がよみがえり、手放せない本はある。

内容は必ずしも関係なく、そういうかけがえのない思い出の本は、やはり処分がためらわれる。

私にとって、この本はそういう1冊なのだが

もだえくるしむかつじちゅうどくしゃじごくのみそぐら
(もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 椎名誠著 本の雑誌社刊)

できればもう少し美しい題名であれば、と思わなくもない。



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ブックガイド | コメント(8) | トラックバック(0) | 2022/01/29 11:30
コメント
それも読みました。
椎名誠は一時期ガッツリ読みましたね。
あやしい探検隊の一作目は私の地元のお話が掲載されています。
SFもブリテッシュ系で好きでした。
会社員時代のエッセイも笑えましたね。
今は一冊もありません。

私もそろそろ本棚を整理しないとです。
200冊ほどBOOKOFFへいく予定です。
No title
どんな内容の本なんでしょうね。
もだえ苦しむような活字の本…て
断捨離で
このところ、かさばる書籍類をまとめて縛り上げて、町内会の資源ゴミに出してたのですが、それでも残ったものがまだまだ多いのです。
『ロルカ詩集』とか、そういうのは一生持っていたいものです。
No title
 怪しい探検隊シリーズとか、『さらば国分寺書店のおばば』とか読みました。『岳物語』は教科書にも載りましたね。椎名誠さん、活字中毒者でしたから、こんなタイトル・・・。
Re: それも読みました。
オグリン♪様

私は本の雑誌から入ったくちで、沢野ひとし画伯のファンです。

椎名誠さんはこの本と国分寺書店、岳物語くらいですね~。
Re: No title
Carlos様

本を読むのが好きな友だちの話で、面白いですよ。

題名ほど恐ろしくはありません(笑)。
Re: 断捨離で
中林20系様

本の整理は溜まると重いし大変ですよね。

私は年4回くらい、宅配で買い取ってくれる古書店に送ってます。
Re: No title
まっちゃん様

タイトルの活字中毒者は、目黒考二さんのことだと思います。

目黒さんに比べたら、私なんかまだまだ…。

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