いるみな話。
クリスマスを前に、ライトアップやイルミネーションが行われる。
キラキラの雰囲気に酔うカップルに水を差す気はないが、イルミネーションの魅力がわからない。
ついでに言うと、夜景も同じ感じだ。夜景の名所といわれる場所に行っても
いっぱい電気が点いているなあ…
それ以上でもそれ以下でもない。
イルミネーションにナニカを感じる神経が切れているのかもしれない。
盛大なイルミネーションや百万ドルの夜景より、暗闇に点点と光る灯が好きだ。
たとえば車窓に次々と流れていく照明灯や、トンネル内のオレンジ色の明かり。

通勤電車の窓から見る、家々の明かりもいい。
昔、離婚話でうちの中がゴタゴタしていたころ、夜中にベランダに出ては、隣の棟の窓を見た。
ひとつひとつの明かりの下に、男と女と子どもが住んでいて、そのどれもを家庭と呼ぶけれど、同じ家庭は一つもない。
小さな電気が照らすのは、幸せか不幸せか、外からはわからない。
悩んで苦しんで、子どもを泣かせて、壊れる寸前の私のこの家庭も、あの暖かそうな灯の一つだと思うと、少しだけ救われた気分になった。
あれから20年近く経つ。
今はとても幸せだけれど、イルミネーションを見に行くことは、これからもないだろう。


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キラキラの雰囲気に酔うカップルに水を差す気はないが、イルミネーションの魅力がわからない。
ついでに言うと、夜景も同じ感じだ。夜景の名所といわれる場所に行っても
いっぱい電気が点いているなあ…
それ以上でもそれ以下でもない。
イルミネーションにナニカを感じる神経が切れているのかもしれない。
盛大なイルミネーションや百万ドルの夜景より、暗闇に点点と光る灯が好きだ。
たとえば車窓に次々と流れていく照明灯や、トンネル内のオレンジ色の明かり。

通勤電車の窓から見る、家々の明かりもいい。
昔、離婚話でうちの中がゴタゴタしていたころ、夜中にベランダに出ては、隣の棟の窓を見た。
ひとつひとつの明かりの下に、男と女と子どもが住んでいて、そのどれもを家庭と呼ぶけれど、同じ家庭は一つもない。
小さな電気が照らすのは、幸せか不幸せか、外からはわからない。
悩んで苦しんで、子どもを泣かせて、壊れる寸前の私のこの家庭も、あの暖かそうな灯の一つだと思うと、少しだけ救われた気分になった。
あれから20年近く経つ。
今はとても幸せだけれど、イルミネーションを見に行くことは、これからもないだろう。


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ぢょん・でんばあ様はどうやら「余白の美」を感じとられているように思われます。
洋画のようにキャンバ全体を絵の具で塗りつぶすのではなく日本画のように余白だらけして描きその余白も楽しむ感覚ですね。
すごく日本人的な感覚だと思います。
外れてたらゴメンなさい。
そうですか~イルミネーションに興味がないんですか~
確かに窓の明かりは同じように見えるが、中は全く違った家庭生活しているんですよね。
いろいろあったんでしょうねぢょん・でんばあさんの家庭にも・・・
外から見ただけでは他人には判らないことですから。
マンションの明かりをすべて電球色にするだけでも観光価値が出ると思うんだけどなぁー・・・
余白の美、かあ…。そこまで考えたことなかったです。
確かに隅々まで描き込みすぎの油画には息苦しさを感じるけど。
たぶんだけど、意味なく点いてる電気というのがあまり好きじゃないのかなって。
必要で灯した明りが洩れているっていうのが好きなんです。
後半なんだかセンチメンタルな感じになっちゃいましたが、団地の明かりを見て「たこやきのタコみたいだなあ」と思ってたこともあります。
同じ形の枠に、タコを入れるように家族がコロンコロンと入れられているんだなあって。
関西人ですね(笑)。
世は青色LEDが人気ですが、電球の色がやっぱり好きですね。
白熱球が無くなると聞いて、密かに買いだめをしちゃった私です。