アノコロ本。
その本が出ているのは、もうせんから知っていた。調べたら、初版発行は5年も前である。
ネットで書影を見たし、書店でも手に取って
分厚い本だなあ…
予想以上のボリュームに驚いたのを覚えている。
好きな著者であるにもかかわらず、今日に至るまで読まずにいるのは、この本が著者没後に出た、単行本未収録エッセイ集であるからだ。
著作家が亡くなった後、本にまとめなかった作品を寄せ集め、売り出すことはよくある。
人気作家の訃報を追っかけるように新刊が出たりすると、あさましいというか、商魂たくましいというか、なにやら無残な気持になる。
この本はそんなことはなくて、没後じつに25年を経過して、やっと編まれた文集である。
帯に大きく、「待望の作品集」とあるのも、読者が待ったというよりは、出版社が
いや~、待ったよぉ~
言っているようで、おかしい。
遺族にはおそらく、著者自身の推敲の手の入らない文章を、本のかたちにすることに、ためらいがあったのだと思う。
そして、私がこの本を読まないのもそのためだ。
本人が、出ると思っていなかった文章を、亡くなったからといって読むのは、気が進まない。
載せない理由があったかもしれない文章を、断りもなく読むのは、申し訳ない気がする。
好きな書き手だからこそ、なおさらである。
まだ読まない、そしてこれからも読まない本。
そんな本もある。


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ネットで書影を見たし、書店でも手に取って
分厚い本だなあ…
予想以上のボリュームに驚いたのを覚えている。
好きな著者であるにもかかわらず、今日に至るまで読まずにいるのは、この本が著者没後に出た、単行本未収録エッセイ集であるからだ。
著作家が亡くなった後、本にまとめなかった作品を寄せ集め、売り出すことはよくある。
人気作家の訃報を追っかけるように新刊が出たりすると、あさましいというか、商魂たくましいというか、なにやら無残な気持になる。
この本はそんなことはなくて、没後じつに25年を経過して、やっと編まれた文集である。
帯に大きく、「待望の作品集」とあるのも、読者が待ったというよりは、出版社が
いや~、待ったよぉ~
言っているようで、おかしい。
遺族にはおそらく、著者自身の推敲の手の入らない文章を、本のかたちにすることに、ためらいがあったのだと思う。
そして、私がこの本を読まないのもそのためだ。
本人が、出ると思っていなかった文章を、亡くなったからといって読むのは、気が進まない。
載せない理由があったかもしれない文章を、断りもなく読むのは、申し訳ない気がする。
好きな書き手だからこそ、なおさらである。
まだ読まない、そしてこれからも読まない本。
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本人は出したくなかったのかもしれませんしね。
人気作家だから売れるだろうという、出版社のあさましい考えが伺えます。
でも、そういわれてると…まあこのひとはあの世で納得してくれてるとは思いますが。
いや、私も司馬遼太郎がなくなってから、いろいろ買いまくりましたけど・・・。
出版不況と言われて長いですね。
新人発掘よりは定評ある作家のものを出したいのでしょうか。
もちろんファン心理も分かるんですよ。
私もこの本、何度も買って読んでしまいそうになるんです。かろうじてガマンしてる感じで…。
あー、音楽でもそうですか。
そっち方面は疎いので思いつきませんでした。なるほどなあ。