あめにも話。
子供が小さいころ「にほんごであそぼ」という番組をよく見ていた。
同じ局の、「おかあさんとなんちゃら」のようにお子様ランチ的な内容ではなく、古典文学や伝統芸能もためらわず紹介するのが面白い。
この番組の特徴のひとつが、暗唱を勧奨するという点であった。
脳ミソの新しいうちに丸覚えしたことは、以後の言語感覚の礎となる、という考えに違いない。
楽しく番組を見るうち、じゅげむじゅげむごこうのすりきれ、などと自然に覚えていった。
覚えたひとつが宮澤賢治「雨ニモマケズ」。(盛岡弁ではこちら→雨ニモ負ケズ)
寿限無よりはだいぶ長く、難しい言葉もある。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ…
行ったり来たりしながらも、ひらがなもアヤシイ年の子が、30行もある詩をそらで言えるようになるのだから、子供の記憶力はすばらしい。
声を揃えて唱えるふたりの声を聴いていると
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ…
身体は丈夫なほうがいいなあ、とか
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ…
かしこい人になったら嬉しいなあ、と思い
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ…
将来の苦難を思い浮かべ、胸を痛めた。親にしてみれば、わが子だから
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ…
そんな風になるのは悲しいが
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
本人がなりたいなら仕方がない、応援しよう、と考えたりした。
ムスメとムスコの心の底に、あの言葉は今もあるのだろうか。
今日は賢治没後90年である。


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同じ局の、「おかあさんとなんちゃら」のようにお子様ランチ的な内容ではなく、古典文学や伝統芸能もためらわず紹介するのが面白い。
この番組の特徴のひとつが、暗唱を勧奨するという点であった。
脳ミソの新しいうちに丸覚えしたことは、以後の言語感覚の礎となる、という考えに違いない。
楽しく番組を見るうち、じゅげむじゅげむごこうのすりきれ、などと自然に覚えていった。
覚えたひとつが宮澤賢治「雨ニモマケズ」。(盛岡弁ではこちら→雨ニモ負ケズ)
寿限無よりはだいぶ長く、難しい言葉もある。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ…
行ったり来たりしながらも、ひらがなもアヤシイ年の子が、30行もある詩をそらで言えるようになるのだから、子供の記憶力はすばらしい。
声を揃えて唱えるふたりの声を聴いていると
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ…
身体は丈夫なほうがいいなあ、とか
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ…
かしこい人になったら嬉しいなあ、と思い
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ…
将来の苦難を思い浮かべ、胸を痛めた。親にしてみれば、わが子だから
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ…
そんな風になるのは悲しいが
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
本人がなりたいなら仕方がない、応援しよう、と考えたりした。
ムスメとムスコの心の底に、あの言葉は今もあるのだろうか。
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意味は解ってなくても、そらで言えるものの意味が、大人になって解った時に、やっと役に立つんじゃないかなと思ってます。
子供の頃に読んだ本も、読み返してみると、違った見方になって面白いなと思ってます。
「サンフランシスコ市警察の刑事部長であった私、アイアンサイドは」とか、
「人知れず忘れられた茎に咲き、人知れずこぼれ散り、細かな白いだいこんの花」とか。(汗)
こういうのばかり覚えてたから勉強が覚えられなかったのか。。。(涙)
お子さんたちまだ覚えているんでしょうかね~
私が5歳ぐらいの時覚えた数え歌
いちじくにんじんさんしょにごぼう・・・・
私が覚えててビックリするのは歌詞です。
覚えてること自体忘れてるのに、メロディーが流れると歌えるのが不思議なんですよね~。
「銭の花の色は清らかに白い…」とか「おはようフェルプス君…なおこのテープは自動的に消滅する」とか「死して屍拾うものなし」とか、昔の子供は忙しかったですね(笑)
歌は記憶に残りますね~。紙に書いたら膨大な量になるでしょう。