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りもりも話。

青いイルカのマイクロバスが道の向こう側に停まる。小学生のころムスコもお世話になった、スイミングスクールの送迎バスだ。

待っていた数人の子供を乗せて走り出すバスを、ちょっぴり懐かしい気持ちで見送った。

黄色いスイムキャップをかぶり、水しぶきを上げていたムスコの姿を思い浮かべ、シミジミしようと思ったのに、何かが目の端に引っかかる。

り・も・り(あとに何か続く)

バスの窓ガラスに、1枚ずつ紙を貼って、そう書いてあったのだ。

だけど、りもりって何?

もとより浅学の身ゆえ、絶対に無い、とは言い切れないが、わが国語には「りもり」で始まる言葉は、存在しないように思う。

見間違い?「」ではなく「」?

しかし「いもい」でも、思い当たる言葉はない。

帰ってからも気になって、家事が手につかない。

ムスコの通った時分から変更がないとすれば、バスはまもなく、帰りの子供を乗せてくるはずだ。

時刻を見はからって、確かめに行くことにした。

子供を迎えに来たお母さんですよ~という雰囲気で(ちょっとトシ食ってるけど)バス停で待っていると、見慣れたバスがやってくる。

見逃すまじと窓に目を凝らすと

元・気・も・り・も・り・!

そして、さっき私が読んだ反対側は

!・り・も・り・も・気・元

いったい誰に向けてのメッセージだろう?

スイミングで健康になろう!ということなのか。わざわざ両側に書くほどの文句とも思えないが。

以来、「リモリモキゲン」という言葉が、頭にこびりついて離れなくなってしまった。

くたびれた時など、つい

ハア~… リモリモキゲンだわぁ…

つぶやいてしまう。そう、「リモリモキゲン」は「元気モリモリ」のなのである。

たーゃじす
(「ターャジス」をどう発音すればいいのか誰か教えてほしい)



季節の変わり目、少々リモリモキゲンなので、2015年9月26日の記事を再掲載いたします。



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2022/09/26 11:30
コメント
かつては街中を
配送車のような体裁でしたが、後ろのハコの右側に《りぼしお心の本日》と書かれてるクルマを早朝によく見かけていたのです。
本日は…りぼしお心なのか。昨日はどうだったんだろうか。そもそも、りぼしお心って何だ?

その後リニューアルされて右側面も右書きになり、Oshiboriに変わりました。

こんにちは。
車の車体に書かれている文字は、車の進行方向と関係があるようです。
つまり、車の前(運転席)のほうから、車の後部へ向かって書かれています。
車体の左右とも、同じです。
ですから、進行方向に向かって左側(助手席側の車体)は問題ないのですが、進行方向の右側(運転席のある車体)は右から左へと書かれていて、文字の意味が分かりにくくなります。
ですが今は、読みやすくするため、これを改める会社もあるようです。
No title
かって私も車の側面の表記に対し、ブログで一言述べたことがあります。
長大な車両ならともかく、一瞬で読む文字列を右から左へ書く必要があるのかと。会社名なんかでも、知らない社名なら、右から読んでも左から読んでもどちらが正しいのか不明なのがあったり、ひどいのはアルファベットが右から書いてあるのを見たことがあります。(頭おかしいのやないの)
さすがに電話番号は左から右へ書くので、みんな統一すればと思います。
No title
「ヤ」は小さくつぶやくのです😆
毎日ぢょんさんのブログが楽しみです
Re: かつては街中を
中林20系様

りぼしお心のその後が心配ですね。

私の心に残っているのは「ルーボチッャキみえほほ」です。
Re: こんにちは。
yamashiro794 様

ご懇篤なるご説明ありがとうございます。

おそらくは船舶が起源でしょうね。
Re: No title
とっしー様

私はこの逆行書き、けっこう好きなんですよね。

「便急宅」とか、トイレに急いでるみたいでかわいいじゃないですか。
Re: No title
artpants様

楽しみに読んでくださって嬉しいです。

今日も小さなつぶやきを書いていきます。

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