あるじの話。
うちのお雛さまは、ムスメの初節句に、母から贈られた内裏雛(→おせっく話。)。
豪華な雛人形は、子供の成長に伴い、出さなくなってしまうことも多いようだが、うちのお雛さまは、こじんまり、小さなものである。
しまうにも飾るにも手間をとらないのが幸いして、毎年取り出して飾る。
三宝にのせたひなあられを供えつつ、フシギなもんだな、とふと思う。
うちのお雛さま、なんて呼んでるけれど、人形の主はムスメだ。
私も幼いころは、両親にお節句を祝ってもらった。ガラスケースの前に、ちんまり座った写真が、ちゃんと残っている。
そんな私のお雛さまは、実家にしまいっぱなし。
15人もいる大掛かりなセットなんか、とっくのとうに出す気を失くした母は、ちっちゃな陶器のお雛さまを別に買ってきて、玄関に飾っている。
思い出して、昔のお雛さまの所在を尋ねると
出してもいいわよ でも 出したらしまってよ
言われてそのままだ。
小さな内裏雛とはいえ、扱いに気を使う日本人形を出して飾るのは、面倒といえば面倒である。
無精者の私が、自分のじゃないお雛さまを、毎年飾るのはなぜか、自分でもわからない。
ムスメの健やかな成長を祈ってうちにやってきたお雛さまが、春めく日差しの中でほほえむ。
今年も主の顔を見ることなく、桐箱に戻っていくのだろう。


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豪華な雛人形は、子供の成長に伴い、出さなくなってしまうことも多いようだが、うちのお雛さまは、こじんまり、小さなものである。
しまうにも飾るにも手間をとらないのが幸いして、毎年取り出して飾る。
三宝にのせたひなあられを供えつつ、フシギなもんだな、とふと思う。
うちのお雛さま、なんて呼んでるけれど、人形の主はムスメだ。
私も幼いころは、両親にお節句を祝ってもらった。ガラスケースの前に、ちんまり座った写真が、ちゃんと残っている。
そんな私のお雛さまは、実家にしまいっぱなし。
15人もいる大掛かりなセットなんか、とっくのとうに出す気を失くした母は、ちっちゃな陶器のお雛さまを別に買ってきて、玄関に飾っている。
思い出して、昔のお雛さまの所在を尋ねると
出してもいいわよ でも 出したらしまってよ
言われてそのままだ。
小さな内裏雛とはいえ、扱いに気を使う日本人形を出して飾るのは、面倒といえば面倒である。
無精者の私が、自分のじゃないお雛さまを、毎年飾るのはなぜか、自分でもわからない。
ムスメの健やかな成長を祈ってうちにやってきたお雛さまが、春めく日差しの中でほほえむ。
今年も主の顔を見ることなく、桐箱に戻っていくのだろう。


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我が家でもどこにしまってあるか?
段飾りのお雛様は、元々武家などの大きなおうちで用意するものでしょうから、今みたいに庶民が持つにはちょっと大きすぎますね。
よく飾られなくなったお雛様を集めて飾るイベントがありますが、ちょっと複雑な気持ちになります。
きっと奥様だけはご存じなんですね。
ちょっと寂しいですね。
奈良一刀彫!いいですね~憧れです。
毎年物産館で眺めるんですが、コロッとして可愛くて欲しくなります。