かわいい話。
冷たい雨の日。
寒くなったので紅茶の店に入る。20席ほどの小さなお店。
見回すと、60代くらいのオバサマが、6人連れでいらした。お稽古帰りか、わいわいと賑やかだ。
一人の私はさっさと注文を済ませたが、オバサマがたは何にしようか、メニューを見ながら楽しそうに打ち合わせ中である。
ああでもないこうでもないとなかなか決まらないなか、一人のオバサマが
私、このアフタヌーンティーセットってのにするわ!
と、決然と言い放った。すると、迷っていた他の人たちも
じゃあ、私も…
私も…
と次々に同調し、結局全員がアフタヌーンティーセットを注文した。
それを聞いて、内心大丈夫かなあ…と思った。ここのは英国式をうたった、なかなかスゴイやつだからだ。

(三段になってるアレ)
しばらくして、私のテーブルにお茶帽子をかぶせたティーポットが届き、続いてオバサマがたのテーブルにもご注文の紅茶が運ばれはじめた。
カップに紅茶を注いでいると、二人のウェイトレスが一つずつ、しずしずと三段のアレを運んできた。
テーブルの真ん中に二つの三段が置かれると、オバサマがたの歓声が上がる。
キレイねえ~、豪華だわ
スコーンも、サンドイッチもあるのね~
しかしそれで終わりではなかった。
いったん引っ込んだウェイトレスが、また一つずつ三段を持ってきたのである。
あらあら…
これって、一人に一つ?
などと当惑気味のオバサマの前に、さらにもう二つ。
狭いテーブルはもういっぱいいっぱいである。
あまりのことに静かになったオバサマがた。そして、しばらくしてくすくす笑い出した。
豪華なケーキのタワーを前に、みんな少女のようにほっぺをピンクにして、恥ずかしそうに笑っている。
年上の方に失礼だが、なんだかとってもカワイイな、と思った。

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寒くなったので紅茶の店に入る。20席ほどの小さなお店。
見回すと、60代くらいのオバサマが、6人連れでいらした。お稽古帰りか、わいわいと賑やかだ。
一人の私はさっさと注文を済ませたが、オバサマがたは何にしようか、メニューを見ながら楽しそうに打ち合わせ中である。
ああでもないこうでもないとなかなか決まらないなか、一人のオバサマが
私、このアフタヌーンティーセットってのにするわ!
と、決然と言い放った。すると、迷っていた他の人たちも
じゃあ、私も…
私も…
と次々に同調し、結局全員がアフタヌーンティーセットを注文した。
それを聞いて、内心大丈夫かなあ…と思った。ここのは英国式をうたった、なかなかスゴイやつだからだ。

(三段になってるアレ)
しばらくして、私のテーブルにお茶帽子をかぶせたティーポットが届き、続いてオバサマがたのテーブルにもご注文の紅茶が運ばれはじめた。
カップに紅茶を注いでいると、二人のウェイトレスが一つずつ、しずしずと三段のアレを運んできた。
テーブルの真ん中に二つの三段が置かれると、オバサマがたの歓声が上がる。
キレイねえ~、豪華だわ
スコーンも、サンドイッチもあるのね~
しかしそれで終わりではなかった。
いったん引っ込んだウェイトレスが、また一つずつ三段を持ってきたのである。
あらあら…
これって、一人に一つ?
などと当惑気味のオバサマの前に、さらにもう二つ。
狭いテーブルはもういっぱいいっぱいである。
あまりのことに静かになったオバサマがた。そして、しばらくしてくすくす笑い出した。
豪華なケーキのタワーを前に、みんな少女のようにほっぺをピンクにして、恥ずかしそうに笑っている。
年上の方に失礼だが、なんだかとってもカワイイな、と思った。

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いや~それにしても凄い量なんですね。
これで一人前?すごすぎ・・・
・・で叔母様達全部食べたんでしょうかね~気になります。
美味しい物は 美味しい!!
おばさま族も喜んでおられましたね
一人がお気軽に注文出来る価格なら是非オーダーしたいですぅ
(*´ω`*)
内容を確認せずに迂闊に注文した事が分かって
クスクスと笑える辺りは心のゆとりを感じます
そんなオバサンに私はなりたい
(*^-^*)
紅茶の店ですか、こっちには多分ないなぁ
まるで少女のように照れ笑いをする…
とっても素敵です(*^-^*)
記事を読んでる私も笑顔になりましたよ~
写真は、某ホテルのをお借りしたもので、多分これは2人前ですね(同じケーキが2個乗っている)。
私の入ったお店のは一人分なのでこれよりは少し小さくて、でも6個並んでいるところはやっぱりすごかったですよ。
はじめはびっくりした様子でしたが、皆さんたのしそうに召し上がってましたよ。
きっとお夕飯要らなかったと思います。
ホテルだったらとんでもない値段でしょうが、田舎の商店街のお店なので千円台です。
ちょっとお高い店ならケーキセットくらいのお値段なので、まさかそんな量が多いと思わなかったんでしょう。
こちらにお越しの際はご一緒しましょう(笑)。
これが、「ミス・マープル」のような小柄で上品なおばあさま一人のエピソードだったら、少女マンガですね。
でも6人はなかなかの迫力ですよ。
もし私の友だち6人組だったら、「ギャハハハ…」と大笑い、大騒ぎになると思うんですよ。
手を口に当てて、慎み深くくすくす笑うのって、やっぱり「女子高生」じゃなくて「女学生」の世代なのかな~。
何だか羨ましかったです。