りょうり話。
私は料理がキライである。
しないで済むなら、いつまでもやらずにいたいし、外食も大好きだ。
料理がヘタなわけではない。
イヤイヤながら家族の食事を20年以上作ってきたし、自分で食べてもまあまあ美味しい。
好き嫌いと上手下手はあまり関係ないのだろう。
しかし、所帯持ちの女が、料理を好かないというには、けっこう勇気がいる。
世にはびこる料理は愛情で作るもの、という共通理解のせいだ。
料理嫌いは、すなわち愛情のない母親。
内心忸怩たるものがありながら、日々の食事作りに追われていた時、ある記事を読んだ。
当時すでに有名な料理研究家であったその人は、
料理は一に技術二に知恵、三に知識、四、五がなくてやっと愛情かしら
対談の中で、こう断言していたのだ。
いかにも「料理は愛情よ」と言いそうな、お母さんっぽい彼女の意外な発言に、私は仰天した。
そう思って見ると、ニコニコ笑顔の彼女は、目は細めていても、けっして笑っていない。
カメラのむこうの何かを、冷静に見ている眼だ、そう思った。
料理嫌いはそのまま、著書の1冊を求めるでもないが、その人の言葉はいつも、私の中にある。
彼女、小林カツ代が亡くなって、5年が経つ。

(小林 カツ代 1937.10.24 - 2014.1.23)

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しないで済むなら、いつまでもやらずにいたいし、外食も大好きだ。
料理がヘタなわけではない。
イヤイヤながら家族の食事を20年以上作ってきたし、自分で食べてもまあまあ美味しい。
好き嫌いと上手下手はあまり関係ないのだろう。
しかし、所帯持ちの女が、料理を好かないというには、けっこう勇気がいる。
世にはびこる料理は愛情で作るもの、という共通理解のせいだ。
料理嫌いは、すなわち愛情のない母親。
内心忸怩たるものがありながら、日々の食事作りに追われていた時、ある記事を読んだ。
当時すでに有名な料理研究家であったその人は、
料理は一に技術二に知恵、三に知識、四、五がなくてやっと愛情かしら
対談の中で、こう断言していたのだ。
いかにも「料理は愛情よ」と言いそうな、お母さんっぽい彼女の意外な発言に、私は仰天した。
そう思って見ると、ニコニコ笑顔の彼女は、目は細めていても、けっして笑っていない。
カメラのむこうの何かを、冷静に見ている眼だ、そう思った。
料理嫌いはそのまま、著書の1冊を求めるでもないが、その人の言葉はいつも、私の中にある。
彼女、小林カツ代が亡くなって、5年が経つ。

(小林 カツ代 1937.10.24 - 2014.1.23)

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私もそう思います。
というか、全女性が思っているかも。
それよりなにより小林カツ代さんの写真下の生年月日を見てびっくり。
お誕生日が一緒だった~。
同じお誕生日でうれしいです。
毎日のこととなると、やっぱり面倒なものですよね。
材料を買いに行って作るのが多分一番安上がりなんだし、そうしないと生活費があがる…ということもあってやっていますけれども、人に作ってもらうのは私も好きです。
小林カツ代さんの料理は実は結構手順があって、揚げたりするものも多いのであんまり作ってないんですが、評判だけは聞きますねえ。
はあ…やっぱり試すべき?という葛藤があるというのは私もやっぱり「料理はうまいほうがいい、種類がたくさんあったほうがいい」というところにとらわれているのかもと思います。
毎日献立を考え、材料を買ってきて調理し、後片付け。
それを365日、何年も・・・
感謝です。
一人だと面倒くさくなるでしょうね。
でも頑張って作ってください。
私なら、
センス
技術
勘
食材
道具
を挙げます。
料理が上手くできると、他人が作ったまずい物を食べなくていいという場合もあるので、とても重要な技術だと思います。田舎なので、近くの外食がまずいです。
ちゃんとした出汁を取っている所が、ほとんどないです。
好きでした!
最近は、息子さんも出てますよね、
「料理は一に技術二に知恵、三に知識、四、五がなくてやっと愛情かしら」
凄く解ります、
1から5までは、修行ってやつですかね、
これを蓄えないとプロ・職人には程遠い、
ということでしょうか。
わあ、ほんとですか?
きっとお料理上手の星なんでしょうね!
今日も技術と知恵でお料理を致しましょう。
もう私はいろいろ考えないで、習慣と経験だけでやってます。
うちの母はいまだに新聞のレシピとか見て作る人で、身内ながらあれはスゴイと思います。
ありがとうございます。
奥様にもぜひ、その感謝の念をお伝えください。きっと思ってらっしゃる半分も伝わってないと思います。
センスと勘は削っていいと思いますよ。
そして、「経験」を入れてください。
食道楽でいらっしゃるんですね。
外食で満足できないと大変ですね。
ケンタロウさんも活躍されていたのに残念なことでしたね。
息子さんが料理をしながらお母様のことを「カツ代は…」とおっしゃっていたの覚えています。