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ひろいん話。

おばーちゃんのお供をして、オードリー ヘプバーンの未公開映画「マイヤーリング」を観てきた。

1889年に起きたオーストリア皇太子ルドルフの情死事件をふまえた甘々のロマンスで、ヘプバーンが17歳の男爵令嬢マリーを演ずる。

ヘプバーンの美しさ以外見るべきところもない(また、それでいい)映画だと思うが、ちょっと別のことを考えた。

手折られた花のように純情可憐で、運命に翻弄されるヒロイン、という設定だけど、けっこうふてぶてしいし、ズーズーしいなーこの子。

どえらいスピードで既婚者のルドルフと恋に落ちるあたりはドラマの進行上の問題としても、反対する周囲に対抗するへこたれなさ加減、舞踏会で皇太子妃と顔を合わせてもカレに愛されてんのはワタシよとばかりにお辞儀もしない高慢さ、なかなかのタマである。

そういえばディズニーの「シンデレラ」にも、おんなじように感じたなー。

絵本を読んでかわいそうなだけのヒロインと思ってたけど、けっこう図太いし元気そうじゃないか、って。

総じて洋モノのヒロインは、日本人の水準より純情可憐不足というかかわいそう度が低いので、なんか大味で物足りない。

日本の古典文学のヒロインなんて、例えば継母に幽閉されてもメソメソして助けを待つだけ、亭主の元カノの生霊に憑かれたらカンタンに死んじゃう。

アンタは植物かと思うほどの消極性、頼りないことこの上なし。なよなよ度マックス。

強いヒロインもカッコいいけど、お姫様はやっぱりそうでなくちゃね。
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もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/24 10:39
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