おでんの話。
豆腐だのこんにゃくだの書いていたら食べたくなったので、昨日はおでんにした。
おでんってどこの家でも作るものだけど、よくよく聞いてみるとけっこう中身が違っていて、びっくりだ。
人参と結び昆布とか、鶏肉と焼き豆腐とか、入ってても全然おかしくないけど、うちではゼッタイ入れない具を、入れるおうちがある。
「今日はおでんだった」という人が10人集まっても、胃袋の中身は全然違うかもしれない。
「好きなおでんの具ベスト10」みたいなのを見ただけでも、うちのおでんには無い具がランクインしているものね。
子どもの頃、うちの実家のおでんには「コロ」という謎の物体が入っていた。
扇形に黒い縁取りがあり、カボチャの薄切りみたいな形状なんだけど、白くてベロベロしていて、味は特にない。
噛めば噛みきれるけど、柔らかさの中にへんてこな粘っこさがあって、無味の奥の遠~いところにケモノ臭がする。
とにかく理解不能なヘンなものだが、ヘンなもの好きの私はけっこう好んで食べたものだ。
そんなヘンなものなのに、「コロ」はけっこうお高いのである。市場の乾物屋では、豆だの干瓢だの煮干しだのが手前に並んでいるのに、「コロ」は奥のちょっと高いところに置いてある。
おばーちゃん(私の母)はいつも、「私はキライなんだけど、みんなが食べるからね…」となぜか言い訳をした。
お母さんてそんなもんかもしれない。
「コロ」が、なんとマッコウクジラの皮で、揚げてから油分を絞り、乾かしたものだということを知ったのはいつだったか。
そんなに遠くから来た、やんごとなきお方だと知っていれば、箸でつまんでブルブルして遊んだりせず、もうちょっとありがたがって食べたものを。
今私の作るおでんには、スーパーでは買えない「コロ」は入っていないが、自分は食べないこんにゃくを、ゴロゴロ入れてしまう。
「私はキライだけど、みんな食べるからね…」とか、言い訳しながら。
おでんってどこの家でも作るものだけど、よくよく聞いてみるとけっこう中身が違っていて、びっくりだ。
人参と結び昆布とか、鶏肉と焼き豆腐とか、入ってても全然おかしくないけど、うちではゼッタイ入れない具を、入れるおうちがある。
「今日はおでんだった」という人が10人集まっても、胃袋の中身は全然違うかもしれない。
「好きなおでんの具ベスト10」みたいなのを見ただけでも、うちのおでんには無い具がランクインしているものね。
子どもの頃、うちの実家のおでんには「コロ」という謎の物体が入っていた。
扇形に黒い縁取りがあり、カボチャの薄切りみたいな形状なんだけど、白くてベロベロしていて、味は特にない。
噛めば噛みきれるけど、柔らかさの中にへんてこな粘っこさがあって、無味の奥の遠~いところにケモノ臭がする。
とにかく理解不能なヘンなものだが、ヘンなもの好きの私はけっこう好んで食べたものだ。
そんなヘンなものなのに、「コロ」はけっこうお高いのである。市場の乾物屋では、豆だの干瓢だの煮干しだのが手前に並んでいるのに、「コロ」は奥のちょっと高いところに置いてある。
おばーちゃん(私の母)はいつも、「私はキライなんだけど、みんなが食べるからね…」となぜか言い訳をした。
お母さんてそんなもんかもしれない。
「コロ」が、なんとマッコウクジラの皮で、揚げてから油分を絞り、乾かしたものだということを知ったのはいつだったか。
そんなに遠くから来た、やんごとなきお方だと知っていれば、箸でつまんでブルブルして遊んだりせず、もうちょっとありがたがって食べたものを。
今私の作るおでんには、スーパーでは買えない「コロ」は入っていないが、自分は食べないこんにゃくを、ゴロゴロ入れてしまう。
「私はキライだけど、みんな食べるからね…」とか、言い訳しながら。
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実家のおでんには。
私はコロって大っ嫌い(スンマセン)でした。
母が好きでよく入ってましたが、
私は手を付けませんでした。
うちの父も大阪男なので、母に「入れろ」と命じたものと思われます。
私も入ってれば面白がって食べるけど、わざわざ探して買うほどの情熱は湧かないので、大阪おでんの伝統はうちで途切れました。
まだ、鶴橋のガード下のおでん屋にありますが、値段にビックリしまっせ。
私は苦手でしたが、オヤジがコロ好きでした。
亡くなったばあさんは、オバケが好きでしたな。あれも鯨だったはずです。
コロ、オバケ、なんでも行くとこ行けばあるし、出すもん出せば買えるんは知ってるんですけどね~。
それもなんか悔しくて。
子どもにはふっつーに買えるもんのおいしさを覚えてほしいと思ってます。
お取り寄せなんぞを始めるのは、自分で稼ぐようになってからでエエと思いませんか?