かめむし話。
取り込んだ洗濯物に、何か五角形のものがくっついている。
ひっ!
声にならない悲鳴を上げつつ、そおっとシャツを持ち上げ、ベランダに出る。
柵の外でシャツを振ると、小さなものがコツンと落ちていく手ごたえがあった。
カメムシである。
公平に見れば、カメムシだって虫の一種に過ぎない。
セミのように不愉快な声で鳴くわけでも、ナメクジのように這った跡を残すわけでもない。
とびかかってきたり、刺したりもしない。いつでも静かに止まっているだけである。
甲の部分はなかなか凝った小紋柄で、見ようによっては美しいと言えなくもない。
それなのになぜ、見ただけでまがまがしいまでにイヤな気分になるのか。
カメムシには何か気がしれないところがある。
そもそもナニユエ洗濯物なんぞに止まるのか。そしてそこでジッとして、取り込まれるままになっているのか。
きゃつらはいつの間にか網戸のこちら側に止まっていたり、観葉植物の葉にいて、そこで何をするでもなく、ジッとしている。
人知れず忍び寄る、潜む、という悪意のようなものが、そこにある。
たとえるなら、仕掛けられた盗聴器を見つけたような感じである。
そしてなんと言っても、悪臭を持っているというポテンシャル。
実は私はカメムシのニオイを嗅いだことがない。
きゃつらは悪臭を放つらしいという知識だけで、その存在自体を忌み嫌っているのである。
なんによらず好奇心の強い私だが、ことカメムシのニオイに関しては、知りたいとは思わない。
このまま知らずにいたいと強く願うものである。

(盗聴器…じゃなくてカメムシ発見器が欲しい)

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ひっ!
声にならない悲鳴を上げつつ、そおっとシャツを持ち上げ、ベランダに出る。
柵の外でシャツを振ると、小さなものがコツンと落ちていく手ごたえがあった。
カメムシである。
公平に見れば、カメムシだって虫の一種に過ぎない。
セミのように不愉快な声で鳴くわけでも、ナメクジのように這った跡を残すわけでもない。
とびかかってきたり、刺したりもしない。いつでも静かに止まっているだけである。
甲の部分はなかなか凝った小紋柄で、見ようによっては美しいと言えなくもない。
それなのになぜ、見ただけでまがまがしいまでにイヤな気分になるのか。
カメムシには何か気がしれないところがある。
そもそもナニユエ洗濯物なんぞに止まるのか。そしてそこでジッとして、取り込まれるままになっているのか。
きゃつらはいつの間にか網戸のこちら側に止まっていたり、観葉植物の葉にいて、そこで何をするでもなく、ジッとしている。
人知れず忍び寄る、潜む、という悪意のようなものが、そこにある。
たとえるなら、仕掛けられた盗聴器を見つけたような感じである。
そしてなんと言っても、悪臭を持っているというポテンシャル。
実は私はカメムシのニオイを嗅いだことがない。
きゃつらは悪臭を放つらしいという知識だけで、その存在自体を忌み嫌っているのである。
なんによらず好奇心の強い私だが、ことカメムシのニオイに関しては、知りたいとは思わない。
このまま知らずにいたいと強く願うものである。

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においを知らない人がいたなんて、よほど応対がソフトなんでしょうなぁ。
あやかりたいもので。
言われてみれば!って感じですよ
想像の世界に少しお役に立てたでしょうかー
時の臭さに秒殺されました。
子供が小学生の頃カメムシ大発生の年があり、学校の近くに絨毯の如く這い回り、「カメムシロード」と
名付けられたのを思い出しました。
カメムシね~あの匂いは独特ですからね。
万が一間違って口にでも入ろうものなら、えらいことになります。
考えてみれば、害を加えるわけじゃないのに、忌み嫌われる
のはどうしてなんでしょうね。
やっぱりにおいのせいでしょうね。
また、カメムシの季節が来たと思うと憂鬱です。
ちょっといじくってみて!
臭いを発散させますから・・・。
マメができるほど熱心に
鉄棒を握りしめて
逆上がりをした後に
その手のひらに残っている
鉄棒のつう〜んとする錆びた匂い…
これがカメムシ臭…かな?
その100倍位ですかね?
一度、息子の着たシャツの内側からポロッと床に落ちたことあります。ゾッとしました。
私も臭い知りません。お互い知らずにいられますように!
今年、うちのニシキギに大発生。
葉っぱの上にうじゃらむじゃら、のんびりと日向ぼっこをしているのを発見!
ポンたん、カメムシってどんなのか知らなかったんだけど、その日向ぼっこの姿をみたら、本能で、ZOZOZOZOZOー!
早速園芸店に走り、カメムシに効くお薬噴霧したら、みごと、いなくなりました。
あー、今年は疲れた。
意味が分かりません。
確認。
カメムシが嫌いなんですよね?
遭遇したくないんですよね?
なのにカメムシ発見器でわざわざ出会いを
求める?
意味が分かりません。
ジャイアント馬場級、がどういう位置づけなのか、イマイチぴんと来ないですが…。
とにかく臭いを発しないように、最大級の注意を払ってお引き取り願っております。
パクチーは大好きですよ♪
だからってカメムシのニオイを味わうつもりはないですが(笑)。
人間同士でも「くさい」というのは一番嫌がられる、でも相手には絶対言っちゃいけないタブーですよね。
何か本能的なものを呼び覚ますからでしょうか。
ということは、経験済み、なんですね。お気の毒です~。
このまま幸運が続くことを祈るのみです。
イヤですよ~!
強烈と知った以上、もう絶対触らないです!
あれ?鉄棒のニオイは嫌じゃないですよ。
鉄棒が全然できなかったこともあり、私にとっては物悲しい思い出のニオイです。
うっ!それは…。
お互い危ないとこでしたね。
これからも、気をつけましょうね。
うううう~!
私が見るのはいつも1匹ずつで、そんなに大量に見たことはないです。
なんだろう、その木がお気に入りだったのかな?
そもそもカメムシって何を食べてるのか知らないですね。
盗聴器発見器だって、盗聴器が好きだから買うわけじゃないでしょう。
いることを知りたいんじゃなくて、いないことの確認ですよ。
からかうのもいい加減にしないと、背中にカメムシを入れちゃうぞ!
お返事順が後になってごめんなさい。
カメムシロードの衝撃にくらくらしたみたいです。
うちの近所にカメムシロードが出現しないことを祈るのみです。
広葉樹の森で繁殖します。
両地のその移動途中で畑に来て食害を与えるのです。
特に果樹やパプリカが大好きで
実を齧って傷つけるのです!
しかも、カメムシを探そうとのぞき込むと、
枝の自分と反対側に回って細長くなり、
忍者のように隠れる。
回り込むとこちらの動きに合わせてジワジワ動いて
見つからないようにするところが
また憎らしい!ウキー!
薬を使いたくなくて、鋏でチョッキンして駆除するのですが、
体液(血液?)がモスグリーン色してて気持ち悪いです。
そんな姑息な隠れ方をするやつだったとは!
妙にゆーっくり動くのもイヤな感じですよね。
ますますキライになりました。