すきーの話。
暖冬で危ぶまれていたスキー場も、遅い降雪でなんとかオープンし、にぎわっているようだ。
ウインタースポーツにはおよそ縁がない私だが、たった一度だけスキーをしたことがある。
花のOL、時代はバブル。
私をスキーに連れてって!
などと言った覚えはないが、同僚のクミちゃんユキちゃんに引きずられるように、スキー旅行に行くことになった。
みんな初心者だから、大丈夫!と言われたものの、運動音痴の私は、スキー場のスポーティーな雰囲気には場違いで、来なければよかった、と、はやくも思っていた。
バーゲンで買ったウェアと、レンタルのスキーで、リフトに乗る頃には、もはや後悔のみ。
リフトを降りると、そこは茫漠たる白い砂漠…いや、初心者用のゲレンデである。
何としてもここを通過して、元いたところに戻らねばならないのだ。
悲壮な決意で一歩を踏み出す… 間もなく、世界の上下が転倒した。
クミちゃんとユキちゃんもそれぞれに転んで、キャッキャと笑っている。
私も笑おうとしたが、ぶつけたオシリが痛すぎ、寒風が冷たすぎ、表情が動かない。
あちらにぶつかり、こちらで転び、ようやくスタート地点まで下りたときには、全身がこわばり、棒のようだった。
つらい経験をしたが、どうにか安全な場所に戻れて、ホッとしていた私。
それをあろうことか、クミちゃんとユキちゃんは、笑いながらリフトに乗せたのである。
またしても砂漠…いやゲレンデの真ん中に来てしまった。
もうイヤだ!すべりたくない!
子供のようにダダをこねる私に、二人は当惑していた。
きっと、さっきよりは上手にすべれるって…
ずっとここにはいられないでしょ すべんないと…
ヤダ!あれで下りる!
私は、カラのまま下へ向かうリフトを指さした。
リフトは上るためのもんでしょ 下りに乗ってる人なんか、いないよ…
みっともないじゃん!
みっともないのは私じゃん!ほっといてよ!
抗弁したが、親切な二人には許してもらえない。
私の前には、白く輝く砂漠…いや、ゲレンデが、果てしなく広がっている。
あの時の気持ちを、人は絶望と呼ぶのかもしれない。

(こういうのをイメージしていた私も悪かった)

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ウインタースポーツにはおよそ縁がない私だが、たった一度だけスキーをしたことがある。
花のOL、時代はバブル。
私をスキーに連れてって!
などと言った覚えはないが、同僚のクミちゃんユキちゃんに引きずられるように、スキー旅行に行くことになった。
みんな初心者だから、大丈夫!と言われたものの、運動音痴の私は、スキー場のスポーティーな雰囲気には場違いで、来なければよかった、と、はやくも思っていた。
バーゲンで買ったウェアと、レンタルのスキーで、リフトに乗る頃には、もはや後悔のみ。
リフトを降りると、そこは茫漠たる白い砂漠…いや、初心者用のゲレンデである。
何としてもここを通過して、元いたところに戻らねばならないのだ。
悲壮な決意で一歩を踏み出す… 間もなく、世界の上下が転倒した。
クミちゃんとユキちゃんもそれぞれに転んで、キャッキャと笑っている。
私も笑おうとしたが、ぶつけたオシリが痛すぎ、寒風が冷たすぎ、表情が動かない。
あちらにぶつかり、こちらで転び、ようやくスタート地点まで下りたときには、全身がこわばり、棒のようだった。
つらい経験をしたが、どうにか安全な場所に戻れて、ホッとしていた私。
それをあろうことか、クミちゃんとユキちゃんは、笑いながらリフトに乗せたのである。
またしても砂漠…いやゲレンデの真ん中に来てしまった。
もうイヤだ!すべりたくない!
子供のようにダダをこねる私に、二人は当惑していた。
きっと、さっきよりは上手にすべれるって…
ずっとここにはいられないでしょ すべんないと…
ヤダ!あれで下りる!
私は、カラのまま下へ向かうリフトを指さした。
リフトは上るためのもんでしょ 下りに乗ってる人なんか、いないよ…
みっともないじゃん!
みっともないのは私じゃん!ほっといてよ!
抗弁したが、親切な二人には許してもらえない。
私の前には、白く輝く砂漠…いや、ゲレンデが、果てしなく広がっている。
あの時の気持ちを、人は絶望と呼ぶのかもしれない。

(こういうのをイメージしていた私も悪かった)

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そうですか~スキーでそんな思いをしたんですか~
それじゃ、スキーは二度と行きたくないでしょうね。
私は雪国育ちなので、スキーは滑れます。
でももう、行く気はありませんがね。
「何が悲しくてこんな寒い所で雪まみれにならなければいけないんだ」
と、心底後悔し、
連れて行った奴と喧嘩して、宿から出る事を拒否した、
という過去があります。
冬になるとバスを仕立てて「雪見遠足」なるものをする土地で育ったんだもの、
そりゃ、無理だわさ。
その時の状況が 凄く良く理解出来たわ 笑)
今でこそ笑い話でも その時は泣きたい気持ちよね。
因みに 私は 確か 小室さんのCMに釣られて
行ったのよね 笑)
もっとも連れていかれたのは兄弟ですが。
その時に捻挫して、もう、怖くなってそれ以来行ってません。
皆さん 結構、帰りにはソコソコの格好で滑って、楽しくお帰りになられますが。。。
お友達とは、絶交ですか?
大それた事は言えません、、、私のスケートはこんなもんです。
二度と行きません。
自分に意思で次回のスキーツアーは不参加だと決定できるんですから。
私の第一子の嫁さんは北海道出身。
これは何を意味するかとゆーと、冬の体育の授業はスキーなんです。
で、彼女はスキーが大嫌い。
だけど拒否権は認められない。
随分苦しんだそうです。
因みに私はスキーは未体験です 😊
いきなりリフトで中級者コースへ連れて行かれました。
そこはコブ、コブ、コブ、コブだらけの急傾斜で
とても生まれて初めての、それも常夏育ちの私には無理な斜面。
これ無理したらワタシ絶対死ぬあるね
と思った私は滑るのを断固拒否★
そこで、リフトで下ろしてくれと係の人に頼んだんだけど
下へ向かうのには乗せられないと断られました。
そんなら歩いて下ります!という私の板を
友達のお父さんが軽々と担いで滑り降りて行きました。
私? はい、チョー恥ずかしかったけど
もちろん歩いて下りました。
でも、その後、友達と行ったスキー場でスクールに入りリベンジ。
何回か行くうちになんとかパラレルで滑れるようになりました。
なんで友達のお父さんは、漁師が我が子を海へ突き落として
泳ぎを教えるようなスパルタを私に課したのか?!
よそんちの子(御年19才)なのにィ〜〜〜★恨
そういえば最近、かれこれ10年以上スキーはご無沙汰しています。
スキーは、もういいや。
私は根性で滑りましたが・・・・。
未だに子供にスキーが教えられないです。
応援しておきました。ポチッ
ところで、これはシャレードの写真?
姉と2人で名画座に観に行った思い出の映画です❤️
同じレベルの下手の人同士でも、転んで笑ってられる人もいれば、そうじゃない人もいる。
自分が好きだからといって、勧めるのはいいとしても、強要させるのはどうかなと思いますね。
せめて学生時代にデビューしてれば、もう少しましだったと思うのですが、勤め始めてからでは遅すぎましたね。
すべることはできませんが、憧れはあるんですよ。
その感じは、オトコですな?
私も雪のない地方の出身ですが、雪見遠足の経験はないです。なかなか風雅ですね~。
小室さんのCMってどんなんでしたっけ?あまり詳しくないので、わかりません。
でも、あの頃のスキーや旅行のCMって、ハデで楽しげで、ほんとうに心弾むものがありましたよね。
今の子にあの感じは分からないかも…。
捻挫なさったんですか。それはお気の毒でしたね。
私は幸い怪我をするほども滑りませんでした(結局2回下りただけ)が、それでももうこりごりです。
奮発してくださって、ありがとうございます。
きっと、笑われるだろうなと思いつつ、書いてしまいました。
同僚とは一瞬マズい感じになりましたが、さいわいケンカにはなりませんでした。
アイハート様は私の分も華麗に滑ってくださいませね。
私だって北海道に生まれて幼いころから雪に親しんでいれば、もしかしたらスキーの才能が開花していたかもしれません。
ですから、境遇のあまりに違うお嫁様との比較は、無意味ですね。
私の冬の体育の憂鬱は持久走でした。
ひー、恐ろしいスパルタオヤジ!
やっぱりスクールに入るのがよかったんですよね。
うちの娘は小学生の時に子供スキー合宿に行ったので、滑れるんですよ。
でも遠いし寒いし濡れるからもういいそうです。
素晴らしい根性です!
お子様はスクールに入れましょう。
応援ありがとうございました。
ハイ~、オードリーですよ♪
ステキですよね。
スキー場ってあんなのだと思ってたのになあ。
興味の違う人に付き合って、世界が広がるということもありますから、一概に切り捨てないようにしようと私は思っているんですが、スキーに関してはちょっと無理でした(笑)。
何といっても私が運動音痴なのがいけないのですが。