しょうぎの話。
朝のテレビで、山形天童の人間将棋を見た。
亡くなった父は、囲碁・将棋など、勝負事の好きな人だった。中でも麻雀は強いほうで、行くとこに行けば雀鬼などと呼ばれていたらしい。
昔だから、家族麻雀なんてのはなかったが、親子で将棋を指してみたい気持ちはあったようだ。
ある日珍しく家にいた父に捕まり、盤の前に座らされた。今から将棋を教える、というのだ。
友達とゴム飛びの約束があるのに、迷惑千万な話だが、いつも子供にかまわない父が、わざわざ言い出すのが特別に思えて、素直に従った。
まずは実戦と、言われるまま枡目に駒を並べる。
ああしろ、こうしろ言われながら、取られたり、取らせてもらったりしていると、わからないなりにちょっぴり面白くなってきた。
コレでアレを取ろう、と駒を動かしかけると、父が
そこはダメだ そこは行かれない
心なしかムッとしている。
取られると思って、あんなこと言ってら、と、私は断固その駒を動かし、父の駒を取った。
バカ!そんな動かし方があるか!
いきなりバカと言われて私は不服である。
なんで?
なんで、じゃない!それはこっちにしか進めないんだ!それが決まりだ!
なんで?
なんででもだ!
プレーヤーがルールに疑義を持ってはゲームは成立しない。父はサジを投げ、私を追い払った。
あとになって、父は詰め将棋など並べながら、
アイツはどうも、仕方のないやつだ…
独り言をいっていた、と母が言っていた。
私に将棋を教えよう、という辛抱強い人は、その後の人生でも現れなかった。
9×9の枡目のなかは、未知の世界のままである。

(しかし人間将棋は一度見たいと思っている)

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亡くなった父は、囲碁・将棋など、勝負事の好きな人だった。中でも麻雀は強いほうで、行くとこに行けば雀鬼などと呼ばれていたらしい。
昔だから、家族麻雀なんてのはなかったが、親子で将棋を指してみたい気持ちはあったようだ。
ある日珍しく家にいた父に捕まり、盤の前に座らされた。今から将棋を教える、というのだ。
友達とゴム飛びの約束があるのに、迷惑千万な話だが、いつも子供にかまわない父が、わざわざ言い出すのが特別に思えて、素直に従った。
まずは実戦と、言われるまま枡目に駒を並べる。
ああしろ、こうしろ言われながら、取られたり、取らせてもらったりしていると、わからないなりにちょっぴり面白くなってきた。
コレでアレを取ろう、と駒を動かしかけると、父が
そこはダメだ そこは行かれない
心なしかムッとしている。
取られると思って、あんなこと言ってら、と、私は断固その駒を動かし、父の駒を取った。
バカ!そんな動かし方があるか!
いきなりバカと言われて私は不服である。
なんで?
なんで、じゃない!それはこっちにしか進めないんだ!それが決まりだ!
なんで?
なんででもだ!
プレーヤーがルールに疑義を持ってはゲームは成立しない。父はサジを投げ、私を追い払った。
あとになって、父は詰め将棋など並べながら、
アイツはどうも、仕方のないやつだ…
独り言をいっていた、と母が言っていた。
私に将棋を教えよう、という辛抱強い人は、その後の人生でも現れなかった。
9×9の枡目のなかは、未知の世界のままである。

(しかし人間将棋は一度見たいと思っている)

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父親は、将棋・麻雀となにも出来ない人でした
父は自分ができないから、いろいろ機会を作ってくれました
親戚のおじさんに教えてもらいました
将棋はハサミ将棋などから初めて一応出来ます
麻雀も一応できます(こちらは学校の友達)
今はパソコンを相手に時間潰しに将棋・麻雀をしますが
覚えなくても良かったかも
叔母がマージャン覚えたてのころ、人の捨て牌から、好きなのを持ってきてあがろうとしてたのを思い出しました。
同じにおいが・・・(笑)
お父さんはきっとかわいい娘と将棋を指すのが夢だったんだと思いますよ。
夢はかなわずじまいで、寂しかったことでしょう。
>なんで?
>なんで?
これです。
この何事にも簡単に丸め込まれない精神が大切なんです。
この単純疑問が旧弊を打破し改革と発展と発達の起爆剤になるんです。
この「なんで」が連発できる人は素晴らしい人なんです。
「なんで」を5回位繰り返すと大体の場合、真の原因や物事の本質が見えてきます。
ぢょん でんばあ様はやっぱり子供の頃から素晴らしい女性だったんですね。
興味を持つ分かれ道になるでしょうねぇ・・・
駒の動かし方は最低限覚えないと出来ませんから、
教える出だしでチョイと失敗したのでしょう・・・
ちなみにパオーンも人間将棋は興味があります^^
ぢょんさん、私も将棋できないのですが、今どき駒にそれぞれの進め方が書いてあるものが売られているんですって。
覚えたら上から隠せるようにシールまでついてるそうですよ。進化してますね!
私は一応駒の動かし方、役目は理解していますが、よく何手先まで読むって言いますよね。
あれが理解できません。
「そんなの、相手がどう動かすか分からんやろ」と。
それで私・・・将棋はさっぱりです。
父は自分は強かったけど人に教えるのは苦手だったみたいですね。
私は囲碁将棋は習えなかったけど、人にものを教えるのが苦手なのだけが遺伝しています。
おばさまは、確実に私の仲間ですね。
ゲームのルールって自然発生的なものじゃなく、誰かが勝手に決めたものって気がして、従うのが嫌なんです。
父とはキャッチボールもできなかったし将棋もしませんでした。
今思えば本当にかわいそうだったと思います。
でも子供にしてみれば面白くもなんともないんですから、しかたなかったかなあ。
子供の頃私はなんで?を連発してはうるさい!と言って追われる、ということを繰り返していました。
叱られこそすれ褒められたことはありません。
父がrockin'様のような人なら良かったのになあ。
ねえ、見たいですよね人間将棋。
皆キッチリ装束を着てて、見ものだと思うんです。
憧れるなあ。
私よりちょっと下の子の世代だと、ドラえもんの模様の麻雀ゲームとかあったんですよね。
父は麻雀に行くとものすごくタバコくさくなってるので家族には不評でした。
雀鬼なのに妻子に嫌われてションボリ(笑)。
プロは何手も何十手も先を読むとか言いますよね。
私もとても信じられないです。
ホンマかいな、テキトーなこと言うてんのちゃうかいな、と疑っています。