めんせつ話。
知人のお子さんが幼稚園の選考に漏れてしまい、ガッカリしているらしい。
今更ながら首都圏の保育事情は厳しいのだなあ、と実感する。
ムスコが3歳になろうとするころ、男の子の相手にほとほと疲れた私は、コイツはもう幼稚園に入れよう、と思い立った。
ムスメも通った近所の公立幼稚園は2年保育なので、私立を探さねばならない。
電話帳を調べて、徒歩で15分くらいのところに、3年保育の幼稚園があることがわかった。
買物がてら見学に行くと、小規模で家庭的な雰囲気。さっそく願書をいただき、親子面接を待っていたある日。
団地の駐車場で、顔は知ってるけど名前は知らない奥さんに、いきなり声をかけられた。
ヤマモモ幼稚園、受けるんですって?
なんで知ってるんだろうと思いつつうなずくと
ウチもなの!面接ガンバリましょうね!
言われて戸惑う雰囲気が伝わったのか
あそこはスッゴイ倍率なのよ!知らないの?
呆れ顔で教えてくれた。
彼女は続けて、あの園はこんな先生がいて、これこれの行事が…と、私にとってハツミミな情報を、次から次へ披露してみせた。
何しろ初めて聞くことばかりで、ハアハアと感心しているしかない。
聞けば彼女は、卒園生のお友だちから、園指定のカバンや体操着も、お古で調達済みらしい。
フマジメな私は、私立に入れるって大変なことだったんだ、と、目を開かされる思いであったが、いまさら打つ手はない。
もはやマナイタの鯉の心境で、いつも通りボーッとしたムスコを連れ、面接に向かう。
親子別々の面接は、拍子抜けするほどアッサリ、短時間で終わった。
数日して、入園の案内が郵送で届き、ホッとしていたら、同じ駐車場で、先日の奥さんに
いったいどうやったの?コネとか使った?
えらい勢いで詰め寄られた。
どうやら彼女のところは残念な結果になったらしい。
どうやった…って… 別に…
モゴモゴする私を、眉間にしわを寄せてにらんでいる彼女。
なんでウチが落ちてアンタみたいなボンヤリが、という思いがアリアリとうかがえる。
まさに進退窮まる状況から、どうやって抜け出したのか、記憶にない。
じりじりと迫るコワい顔は、今もありありと思い出せるが、彼女の名前は知らないままである。

(こんなカッコ、今までしたことない)

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今更ながら首都圏の保育事情は厳しいのだなあ、と実感する。
ムスコが3歳になろうとするころ、男の子の相手にほとほと疲れた私は、コイツはもう幼稚園に入れよう、と思い立った。
ムスメも通った近所の公立幼稚園は2年保育なので、私立を探さねばならない。
電話帳を調べて、徒歩で15分くらいのところに、3年保育の幼稚園があることがわかった。
買物がてら見学に行くと、小規模で家庭的な雰囲気。さっそく願書をいただき、親子面接を待っていたある日。
団地の駐車場で、顔は知ってるけど名前は知らない奥さんに、いきなり声をかけられた。
ヤマモモ幼稚園、受けるんですって?
なんで知ってるんだろうと思いつつうなずくと
ウチもなの!面接ガンバリましょうね!
言われて戸惑う雰囲気が伝わったのか
あそこはスッゴイ倍率なのよ!知らないの?
呆れ顔で教えてくれた。
彼女は続けて、あの園はこんな先生がいて、これこれの行事が…と、私にとってハツミミな情報を、次から次へ披露してみせた。
何しろ初めて聞くことばかりで、ハアハアと感心しているしかない。
聞けば彼女は、卒園生のお友だちから、園指定のカバンや体操着も、お古で調達済みらしい。
フマジメな私は、私立に入れるって大変なことだったんだ、と、目を開かされる思いであったが、いまさら打つ手はない。
もはやマナイタの鯉の心境で、いつも通りボーッとしたムスコを連れ、面接に向かう。
親子別々の面接は、拍子抜けするほどアッサリ、短時間で終わった。
数日して、入園の案内が郵送で届き、ホッとしていたら、同じ駐車場で、先日の奥さんに
いったいどうやったの?コネとか使った?
えらい勢いで詰め寄られた。
どうやら彼女のところは残念な結果になったらしい。
どうやった…って… 別に…
モゴモゴする私を、眉間にしわを寄せてにらんでいる彼女。
なんでウチが落ちてアンタみたいなボンヤリが、という思いがアリアリとうかがえる。
まさに進退窮まる状況から、どうやって抜け出したのか、記憶にない。
じりじりと迫るコワい顔は、今もありありと思い出せるが、彼女の名前は知らないままである。

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当然ながら、不合格でした。末娘には悪いことをしたなあと反省はしたものの、…。
幼稚園に入るのってそんなに難しいんですか~
面接までね~・・・・
先着何名様という形です。
そこで、昨年の9月30日の午後3時半から並び始めました。
本と携帯ノートパソコンを持って、晩の10時に娘婿と交替するまで、順番待ちの列に加わっていました。
ひたすら寒かったことと、トイレに行きたかったことを鮮明に覚えています。
そんなお母さんを園に入れたらいちいち何かを云って来そうで怖いわ~(^^;)
子育ても面接も適度に力の抜けてた方がイイということで。
私、「せんめつ」即ち「殲滅」と読んで、なんでこんなコワイ軍事用語が出てくるんだろう思って驚きました。
ちゃんと読めや、rockin'!
面接が拍子抜けするほどアッサリ、短時間で終わったのはぢょん でんばあ様、並びにご子息のその持てる能力の高さを面接官が、瞬時に見抜かれたからです。
素晴らしい親子です。
そして面接官の洞察力も素晴らしい。
great!
口論になるほど意見が違うなら、さきに分かってよかったのでは?
入学してしまってからケンカしたら、お嬢さんはもっと悲しい思いをなさったでしょう。
学校ならわかりますが幼稚園なんて遊びなのにね…。
若いお母さん方にはご苦労なことだと思います。
幼稚園の願書の件、そういえば記事にも書かれていましたね!
うちの子の幼稚園は、最初は順番だったのですが、近隣から行列の苦情が出て面接になったそうです。
実際のところ、園側としてはそんな感じなんでしょうか。
入ってみたら、そんな高倍率を越えて入ってきたとは思えない、おっとり、トボンとしたお子さんが多かったですが。
↑の、元幼稚園の先生さまからのコメントから察するに、あの園の好みは「とぼけた親子」だったのかもしれませんね。
そのセレクトなら、全国大会に行ける自信はあります。